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無給でも働きたい・・・

 2011年9月の日記です。
 
 我若かりし頃、定年退職は年度末の3月だけだったが、
今では、どの会社でも所定の年齢になったら即退職とばかりに、
3か月毎に定年退職を実施している。
 
 当社も、9月末をもって2人が定年退職となるので、
今日、定年退職式を行い、記念品を贈呈して写真を撮り、
最後に、昼食を取りながら歓談した。
今回は2人とも引き続き今の職場で再雇用されるから、
話をするのも気が楽だ。
 
 前回6月末の定年は、管理職と組合員が1人ずつ計2名だった。
組合員の場合は、労使協定で再雇用が義務付けられているが、
管理職の場合は、会社が任意に決めることになっている。
その管理職は引き続き働きたいとの意向だったようだが、
会社は再雇用をしなかった。
 
 会食の席では、少々恨めしげに、
「この後、毎日家にいると思うと気が重い。
家内が平日の昼間は出かけて欲しいようなことを言う。
なんとしても、働きたいから明日からハローワークに通う。
働けるなら、場合によっては、無給でもいい。」
などと言う。

働きたい・・・


 経済的に困るような事はなさそうだから、
夫婦間の問題なのか、世間体を気にしているのか、
当社は無給でもご遠慮願うのみで、黙って聞くだけだった。

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