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食道癌顛末 5.抗がん剤の副作用

 4月25日から1週間、癌センター東病院に入院して、
抗がん剤の投与を受けた。
退院後、妻とともに最寄り駅近くのホテルに滞在して
食道がんの陽子線治療に通う。
 
 ところが、退院した日から、足が動かず歩けない、
舌も回らず、まともに喋れない。
椅子に座る際も安定せず、体幹全体に力が入らない。
舌の方は1週間程で8割程度回復し、喋れるようにはなった。
ホテル内を車椅子で移動し、タクシーで病院に行き、
病院内も車椅子で移動する生活が続いた。
 
 陽子線治療は週に4、5回で6月まで続く。
その都度、内科と放射線科で診察がある。
 
・5月10日 内科医の診察
私  :退院後歩けなくなり、一時は喋れなかった。
    抗がん剤の副作用で、脊椎小脳変性症が悪化したと思う。
    通常、抗がん剤治療がもう一度あるようだが、
    寝たきりになりかねないので、次の抗がん剤治療は中止したい。
K医師:(強い語調で)
    抗がん剤治療で歩けなくなるなど、見たことも
    聞いたこともなく、考えられない。
    週に一度脳神経内科の専門医が来ているので、
    念の為、来週火曜に診察を受けてください。
 
・5月17月 脳神経内科医師の診察
私  :(都立神経病院の紹介状(データ付き)を見せて)
    脊椎小脳変性症の疑いとの診断を受けている。
    今回、歩けなくなったのは抗がん剤の副作用と思うので、
    次回の抗がん剤治療を避けたいのだが、どうだろうか?
医師 :疑いと診断されているが、明らかに脊椎小脳変性症だ。
    今回も、抗がん剤の副作用だろう。
    酷い風邪を引いただけで、症状が悪化することもある。
    内科のK医師に直ぐに電話する、
    (その場で電話して、説明してくれた。)
 
 結果、抗がん剤の第2クールは中止された。
ホッとしたが、一方、陽子線治療に悪影響がでて
癌が残ってしまうのではないかと、気が気でない。
そのあたりを内科医、放射線科医等に訊くが、
明確な答えはなく、自分のテリトリーではないと言う。
データがなく、誰も分からないのが本音なようだ。


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