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サックスを聴くノルウェー女性

 2015年年末の日記です。
 
 昨年末、久々に上野に赴き、苫米地氏のサックスを聴いた。
下町風俗資料館前で、葉を落とした欅の巨木を背に、
不忍池沿いの遊歩道に向かって
清んだサックスの音が午後の乾いた空に響き、立ち止る人が多い。
 
 遊歩道の反対側、池沿いの石段が特等席だが、
立ち上ってスマホで演奏を撮っていると、
我監視人殿の隣に西欧系の若い女性が座った。
席に戻ろうとすると、女性は状況を察して横にずれたので、
礼を言って隣の席に座る。
女性は小柄で目立たないが、表情が柔らかく知性を感じさせる。
 
 苫米地氏のサックスを聴くのは初めてかと訊くと、
勿論初めてだ、自分はノルウェー人だが、
日本に来たのがそもそも初めてだとか。
1人で日本に来て13日間の旅行を楽しんでいる。
東京、京都、大阪、広島を訪れ、
明日ノルウェーに帰るが、素晴らしい旅行だった。
 
 次々に聞こえてくる苫米地氏のサックスの曲名を
伝えるがほとんど知らない。
BeatlesのHey Judeは知っており、
祖父が70歳で所謂Beatles時代とのこと。
因みに彼女は29歳だとか。
気を使った丁寧な話し方が耳に心地よく、
思わず、色々話し込んでしまったが、詳細は省略
 
 監視人殿が投げ銭代わりに買った苫米地氏の
CD(バラード3)をプレゼントだと差し出すと
最初は遠慮していたが、最後に喜んで受け取った。
ライブ終了後、苫米地氏に紹介して暫し歓談、
CDに彼のサインをしてもらった。

苫米地氏CDバラード3

 
 時々彼女の英語が分からず聞き直したが、
考えてみると、お互いに外国語で話していたわけで、
それがより親しみやすかった・・・・と思うのはこちらだけだろうか。

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