見出し画像

万代橋を見ながら酒を飲む

 2000年に新潟に赴任して3年後、
会社は安定した好業績企業に変身した。
社員が結束して力を発揮し、時の運にも恵まれた
 
 そうなると、会社は自然にうまく回るから、
トップは極力目立たない方がいい。
時間的に余裕が出来・・・要するに暇になった。
以下、当時の日記です。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 昨今、年度末のこともあり、(形式的な)来客が多い。
大抵は、昼に会社を案内し、夜は会食となる。
定番の会食場所は、信濃川沿いのホテルオークラ新潟の3階、
和食店、「や〇こ」、それも奥の4畳半の個室が定番だ。
 
 掘り炬燵形式だから定員は4人、
正面と右側の2面がガラス張りで、解放感抜群
眼下は幅300メートルほどの信濃川。
幅いっぱいの水面に無数の波を浮かべて
かなりな速度で右から左に流れている。
川沿いの桜並木は蕾を湛え、来週は満開だろう。
左方の万代橋はアーチ形の橋げたが目を引く。
 
 夕方から、ゆっくりと、酒を飲みながら、歓談する。
酒は、村上の銘酒「〆〇鶴」。
淡白な新潟の料理が時間をおいて供され、自然に箸が進む。
時がたつにつれ、信濃川は夜景に変わっていく。
万代橋は橋げたに沿ってライトアップされ、
黄色い光が川面に揺れる。
川の向こうのビル街にも灯りがともり、
全てが、川面に映し出されて、信濃川は光の渦となる。
 
 夜景を眺めるうちに、酒と料理が進み、
自然と、諸々の会話が交わされる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?