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煙草1000円案

 2008年6月、新潟時代の日記です。

 前から思っていたのだが、日本の煙草は安すぎる。常々、欧米並みに1000円程度にすべきと(テレビや監視人に向かって)言っていたが、中川、前原などは最近になって漸く分かったようだ。
 
 1000円にしたらどうなるか・・・当然、喫煙量は劇的に減るだろう。
 
 仮に三分の一になれば、売上高は同じことになる。煙草の税金は現在一箱、200円程度だが、これを800円にすると、一箱の値段は、おおよそ1000円になる。JTの取り分は今の130円から200円くらいになるのだが、量が三分の一になるから、売り上げは激減し、かなりなリストラも必要だろう。煙草農家のこともあるから、1000円にするのは、2年がかかりで、段階的にという妥協案もあるかもしれない。
 
 実際は三分の一までは行かず、半分程度かもしれないが、いずれにしても、煙草の消費は大幅に減る。国民の健康にいいわけだし、喫煙のための公共の施設も、縮小できるし、煙草の自動販売機も減らせるからエネルギーの無駄使いも少し減る。肺癌になる人も減るわけだし、今話題の後期高齢者の医療費の
抑制に寄与するだろう。
 
 全て、よい事だらけだが、何故か反対の国会議員がいる。某財務大臣は、税全体で議論すべきだと言っているが、税全体の議論など、とうの昔からやってしかるべきで、自分と違うところで、話が進むのが、面白くないのか、又は、何か別の意図があるのかもしれない。
 
 4月に93歳で亡くなった父は、煙草がないと生きていけない人だった。家で介護していたい時、昼間は勿論、夜中にも吸うので、危なくてほってはおけず、昼夜の付き添いが必要だった。見かねて、夜中の煙草はやめさせようとしたこともあったが、3日ももたず、夜中に煙草が吸えないなら、自分を殺せと言い出し、大騒ぎだった。
 
 ホームでは煙草の管理を職員がするのだが、自室では吸えず、時間と場所、本数も限られ、不満だった様で、煙草とライターを、パンツに隠したこともあった。何処に隠すかは誰でも同じ事を考えるようだ。
 
 
 追:その後、喫煙に対する逆風が強くなり、煙草を吸う男性は半減し、
   女性も減少傾向だ。それにしても、日本の煙草代はまだ安すぎる。

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