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瓢湖(ひょうこ)の白鳥

 200ⅹ年新潟時代の日記が続きます。
 
 今日は冬の新潟にしては珍しく穏やかな天候、
白鳥を見ようということ、瓢湖に行ってきた。

 11時頃に出発し、新潟から新津で乗り換えて、
水原に着いたのが、12時半ころ。
駅には、現在瓢湖にきている白鳥は、
4千二百何十何羽と、書いてあるのだが、
そんなの、数えられるはずがない。

 30分ほど、ぶらぶら歩き、瓢湖に着くと、
まずもって、鴨の大群が迎えてくれる。
鴨は何千羽だろうが、白鳥は、ちらほらで、
どう見ても数百羽がせいぜいだ。
湖畔を歩いて、前にも行った白鳥会館に行き、
2階のレストランで、窓際の席をとる。
薄っすらとした雲の合間に青空がのぞき、
遠くの五頭山の頂が、絵の具で書いたように真っ白だ。

 こっちは、酒と天ざる蕎麦、監視人は、山菜蕎麦を食べながら、
湖を眺める。
白鳥は、昼は食べものを求めて、近くの田圃に行き、
夕方湖に戻ってくるはずだからと、
今日は、腰を据えて眺めようと気長に待つことにした。

 コーヒーなど、飲みながら、2時間ほど待つと、
戻ってくる白鳥が少しずつ、増える。
2,3羽だったり、10数羽だったり、
あるときは、5,60羽の団体が、
上空に現れ、自分の場所を探しながら、優雅に旋回する。
長い首を前に突き出し、左右の羽を、白く輝かせながら、
最後は、水しぶきを上げて次々と着水する。

 暇にまかせて、4時間ほど眺めていると、
確かに四千羽の白鳥がいるかもと、一応納得し、帰路についた。
新潟駅近くの、いつもの寿司屋に寄り、
これも、満足して帰宅した。
優雅な気分の一日だった。

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