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コロナ延長

 2020年4月の日記です。
 
 昨年4月、当社は、経営者が資金を出して、
MEBO、すなわち上の持ち株会社(上場企業)から
自社の全株式を買取り、独立することになり、
諸々の海千山千の交渉のために、
我長年の経験が必須だと、リタイアを1年延長した。
 
 交渉は黒木亮の「巨大投資銀行」そのものだったが、
兎も角MEBOは無事に成立して、
今年1月に(晴れて)単独企業となり、
数年後の株式上場を目指してスタートした。
 
 ところが・・・昨今のコロナ騒ぎで様相は一変、
近いうちに世界中が分断、閉鎖(武漢化、イタリア化)され、
リーマンショックを越えた不況になるだろう、
景気より人命、が世界共通なのだ。
 
 当社も、夏には売上が6割くらいの規模になると想定して、
それでも利益を確保すべく、体制を縮小する計画を策定した。
社員の最大4割程度を他社に人材派遣する。
最初は半信半疑の人が多かったが、兎も角スタートした。
会社は拡大時の経営より、縮小時の経営の方が難しいのである。
 
 世界は想定通りに分断され、
弊社にもじわじわと影響が出始めている。
事前に対処することで影響を最小限にしなければならない。
 
 社員にとっては初めての経験、最初は半信半疑で、戸惑っていたが、
事が進むにつれて本気になり、それなりの覚悟も出来てきた。
この先、更に状況が悪化することは明白、
一時的に社外に勤務してもらう社員には、
丁寧に説明して、我慢してもらわねばならない。
会社の財務体質はまあまあだが、今年度の赤字は何としても回避したい。
 
 と言ったことを思いつつ会社に勤務している。
6月の株主総会でリタイアの予定だったが、
更に1年延長が決まった。まだ多少の迷いはあるが、
昨年はMEBO延長、今年はコロナ延長・・・
 
  追:先を見ての対応が功を奏し、それなりの収益を維持できた。

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