「それ以上、白くなってどうする」に反論したい。1
12月ひ入り、今年はまだあと1ヶ月あるというのにTwitterでは早速「#2019年を振り返る」というハッシュタグで、色々な人が今年1年を振り返っている。テレビなどでもあともう少ししたら、今年のニュースを振り返る特番が放送されるだろう。
先日、大学の部活の同期と後輩と食事に行った。その時に、話の流れでメンバーの一人が「今年はそんなにでかい事件とか何もなかったよな」と言い、わたし以外が全員頷いていて、「嘘だろ…」と思いながら、わたしはスマホで「2019年 ニュース」と検索して2019年1月から起こった重大事件を読み上げていくと、周りから情けない声で「あぁー」という声が聞こえた。スマホ画面に表示された今年の重大事件を読み上げるなかで、わたし自身も忘れてしまっていた出来事もあったけれど、わたしも含めて多くの人にとっては、どれだけ重大事件であっても、関心は次々新しいことに移り変わってしまう切なさみたいなものを感じた。
少し話が逸れてしまった。とにかく、12月になり、世間的には2019年の、2010年代の終わりへと向かうムードにある。クリスマスが終われば、本格的に年末モードだ。そのムードはnoteにもあるようで、今回はnoteお題企画「#買ってよかったもの」に便乗して、わたしが2019年に買ってよかったと思うものをエピソードを交えて紹介したい。
わたしが2019年に買ってよかったと思うものはSABONの「デッドシー 3in1フェイシャルマッドスクラブマスク」だ。
なんか、SABON使ってるっていうだけでものすごく女子力高そうだよね。実際は全然なんだけど。
わたしはこれを、自分の「退職祝い」として買った。なぜなら、SABONは高級品だからだ。1つ7000円もする。正直、泥に7000円出すって色々おかしい気がするけど、さすが高級品。そのへんの泥とは大違いで効果抜群だ。
なぜ、SABONの高級泥パックを買おうかと思った経緯としては、わたしは元々、男子高生ばりのオイリー肌で、肌の色が白いがために毛穴が目立ちやすく、それが若干コンプレックスといえばコンプレックスだった。体調が優れないと肌はゴワゴワするし、なんだかくすんでも見える…。白く、ツヤツヤした、いわゆる「陶器肌」に憧れる日々を送っていた。
SABONがいいことは、ボディスクラブを使っていたので知っていた。けれど、ボディスクラブたって十分高い。けれど、フェイスパックよりは量が入っていて、その上安かった。ケチ臭い庶民には、ボディスクラブですら高級品なのに、フェイスパックはさらに高級品だった。
高い買い物をする時、何かの機会が購入を後押ししてくれることがある。わたしにとっては、「退職」が購入を後押ししてくれた。
いつも、ボディスクラブを買う時は正規店ではなくて並行輸入している正規店より安いお店で買うのだけど、今回は正規店へ行き、実際に手のひらで商品を試しながらスタッフから使用方法のレクチャーを受けた。
化粧がばっちり決まった女性スタッフに、右手に泥をやさしく撫でながら振り込まれる。少し置いて、また女性スタッフが水でやさしく泥を撫でながら落としてくれる。
泥が落ちた右手の甲は、白く、明るく、ふわりとツヤめいていた。女性スタッフから「どうぞ、触ってみて下さい」と言われ、自分の手の甲を撫でた。自分の手の甲とは思えぬ触り心地で、ずっと触っていられそうだった。キレイな女性スタッフに施されたのもあって、一歩間違うと変な気を起こしそうだった。
そのまま、「これ下さい!」と即決し、おまけに8000円以上購入すると、3000円相当の試供品をプレゼント中ということで、それにもまんまと乗ってしまった。店を出て、オシャレな紙袋を何度も眺めながら、その日はずっと自分の右手の甲を触っていられた。それだけで幸せだった。
購入までが思いの外長くなってしまったので、タイトルの「白くなってどうする」と言われたエピソードは次回書くことにする。
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