そこそこ終わっている人間と思い込み

私の短所の1つに、思い込みが激しい、というのがあります。
思い込みが激しくていいことなんて、まぁありません。多分なんにもありません。勿論これも思い込みなのかも知れませんが。
小さい頃からこの気質のせいで、随分苦労をしたものです。なにしろ1度こうだと思ったら、もう修正が利かないのです。修正をするという概念が存在しないのですから。
例えば、電車についてです。


電車が、電気の力で動いていることは知っていました。しかし私はその電気の出所を、長年レールだと思っていました。レールに電気が走っていると、本気で考えていたのです。これには、子どもの頃姉がプレイする姿を隣でみていた『スーパードンキーコング』の影響があると思います。マインカートコースターという、レールの上を強制スクロールしていくステージがあるのですが、そこではトロッコとレールが触れるときに火花のエフェクトが出るのです。それを私はずっと電気だと思い込んでおり、電車も同じシステムであると理解したのでした。
この手の思い込みは危険です。当たり前だと思って誰もわざわざ教えてくれないことは、違うということを知る手立てがありません。


レールから電気を受け取っているわけではないということに気づいたのは、最近のことです。事実を知ってから、まだ片手で遡れるくらいの年数でしょうか。
電車をよくみていると、上に線が走っていました。いや、それ自体は知っていましたが、その線は電車とつながっていて、重要な意味があるに違いない形状だったのです。そこで私はようやく、
「もしかして電車って上から電気もらってたりする?」
と思い至り、姉に確認をしました。姉は腰を抜かす勢いで驚き、事実を知った私は、
「斬新~」
という感想を残しました。
しかし、気になります。こういう知識はみなさん、どういうタイミングで得るのでしょうか。義務教育で習わない、興味を持ったこともないような事柄に関しては。
この手のことは、これから生きていても多分、たくさんあるのだろうと思います。それを考えると恐ろしくてたまらないので、本日はこの辺で終了とさせていただきます。

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