百合小説を書いて賞に応募した
昨年末、noteを一か月ほどさぼっていた。
何もしていなかったわけではなく、公募に出すための小説を書いていたのだ。
2019年の12月頭に、イラスト投稿・交流サイトであるPixivが開催している「第2回百合文芸小説コンテスト」の存在を知った。
以前から小説は書いていたが、最近はブログ記事や外部メディア様への寄稿といった、ある意味コスパの良い文章ばかり書くようになっていた。
せっかくなので久しぶりに応募してみようかな、と思ったが、この時点で締め切りまで1か月ほどしか残っていなかった。
この公募では、長さの目安が5,000文字〜20,000文字、つまり原稿用紙12枚〜50枚ほどとなっていた。学生ならまだいいが、社会人がこれを数日で書くのはかなり厳しい。
ただ、年末は仕事でバタバタしており、「書かなきゃいかんなあ」と思いながら何もしていなかった。
仕事を終え年末年始の仕事休みにさしかかっても「2019年もがんばったし休んでええやろ!」と思って何もしていなかった。
下呂温泉に遊びに行ったりしていた。
何もせずに年が明け、仕事始まりになった。
業界にもよると思うが、年明けは一年で一番いそがしい時期だったので、書く時間がなかった。
(社会人になると仕事だけでいっぱいいっぱいになってしまうな。これでは小説を書くなど、仕事以外での自己啓発をすることはできない。私は小説を書きたいのになげかわしいことだ。日本はこのままでいいのか)
自分の行いを棚に上げて仕事や日本のせいにしても仕方ない。
何だかんだ話は考えていたので、仕事でへとへとになった夜、コーヒーや栄養剤を飲んで睡眠時間をけずって書いた。
5日で15,000文字ほどの小説を書きあげ、推敲して14,000文字ほどにけずって投稿した。投稿した日は30分しか寝れなかった。
ただ、小説をしっかり書いたのは久しぶりだったので書いていて非常に面白かったし、百合小説という未経験の分野に突貫工事で挑んだわりにはそれらしいものになったと思う。
受賞したものはコミカライズされたり挿絵が入ったりするという点から、本来であればころころ場面転換したり、どんどん話が進んでいくなど「絵にした時に映える」話が受けるのだと思う。
それに対して私は、大人しめの女の子2人が、地下にある閉架書庫で夜に話すという、絵としてはまったく映えない作品を書いてしまった。
主催者側が求めていたものとは少し違う気もするけど、まあ私は楽しかったしいいか、と思っている。
そんなわけで、興味ある方は以下のリンクから読んでみてほしい。
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