磯内膳に学ぶ!偉くなくても歴史に名を残す方法
あなたは「この世に生を受けた以上歴史に名を残したい」と思ったことはないだろうか。
当然だが、歴史の中に爪痕を残すのはなかなか大変なことだ。いわゆる「歴史上の人物」は乱世を戦い抜いた奸雄や、偉大な発見や発明を成し遂げた天才ばかりで、その中に食いこむのは並大抵のことではない。
そこで今回は「特にすごくないのに歴史に名を残した人」を紹介したいと思う。彼から、偉業を成し遂げなくても歴史に名を残す方法を学び、活用していただければ幸いである。
私が紹介したい歴史に名を残した人物は「磯内膳」だ。
彼の墓は、静岡県唯一の有人島である初島にある。
実際に行ってみよう。
熱海港から、イルドバカンス3世号とかいうすっげえ名前の船に乗って初島を目指す。
初島が見えてきた。
島に上陸。港から徒歩3分で磯内膳の墓に到着する。小ぶりながらこぎれいに掃除されている。
それでは、彼がどのように歴史に名を残し、港の近くに墓が建てられることになったのかを説明しよう。
磯内膳は、小田原出身の侍である。しかし精神病の酒乱持ちだったため、療養も兼ねて初島に島流しにされてしまった。
ある時、越後孫兵衞という島民が運ぶ堆肥が磯内膳にかかったことがあった。激怒した磯内膳は孫兵衞に果たし合いをせまり、覚悟を決めた孫兵衞は斧を研ぎだした。それを見た磯内膳は、おどろいて彼を許したといわれる。
磯内膳はその後も問題を起こし続けたため、切腹を命じられてしまう。
磯内膳は死後、「小田原の見えるところに埋めて」という遺言通り小田原方面の海辺に埋葬された。
このように、一介の侍であっても歴史に名を残すことは可能なのだ。ぜひ彼を参考にしていただければ幸いである。
え、違うそうじゃない?
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