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札幌市時計台をがっかり名所から救いだす

日本三大がっかり名所を知っているだろうか。

一般的には、

高知県のはりまや橋と、

長崎県のオランダ坂と、

北海道の札幌市時計台があげられる。

誰がいいだしたのかは知らないが、名指しされた側としてはいい迷惑である。

逆に、札幌市時計台以外で日本の有名な時計台をあげてみてほしいものだ。ちなみに私はあげられない。

この3つの名所に共通しているのは、町中に埋没していて地味というところだろう。期待値に対して見た目に映えがないのかもしれない。

はりまや橋やオランダ坂は確かに地味であるが、札幌市時計台はまだ見た目がかわいらしくて、がっかり名所の汚名から救いだしやすい気がする。

見た目自体はいいので、例えば場所を移せばあつかいも変わるのではないか。

ちょうど、バージニア・リー・バートンの描いた『ちいさいおうち』みたいに町の真ん中から風光明媚な場所に移動させてしまえばいい。

※『ちいさいおうち』

あいにく私は、札幌市時計台を地面から切り離してレッカーできるような財力や権力を持っていないので、もっと簡単な方法で移動させてみよう。

港町の時計台。

雑コラだが、ぼーっと見ていたら気づかない程度にはいい情緒をかもしだしている。

田舎の海辺においてみる。周りに建物がなく時計が意味を成していないことをのぞけば、いい感じの田舎の風景だ。

思ったよりいい感じなのでもう少し大きくしてみよう。

牛が草を食む大草原に移動させてみる。見た目と風景がマッチしていて、がっかり感がなくなった。牛しかいない大草原に時計台が必要かは分からない。

地平線まで黒い大地にぽつんと建つ時計台。本当にこんな感じだったら、インスタ好きから引っぱりだこだろう。

やはり、札幌市時計台ががっかり名所あつかいされるのは、札幌市時計台のせいではない。立地のせいだ。他の場所に移動させてしまえば、正当な評価を得ることができる。

ここまで書いて「札幌から移動させたら札幌の名所ではなくなるのでは」ということに気づいたので、この記事はここで終わりである。

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