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面白いのに過小評価されている観光地3選②


先日「面白いのに過小評価されている観光地3選」を書いたのですが、紹介が関東周辺に固まっていたので、今回は東海地方から「実力のわりにそこまで注目されていないな」という観光地をあげていきます。

①愛知県・蒲郡

織田信長・豊臣秀吉・徳川家康を輩出し、京都を越えて日本一の寺院数をほこる歴史を持つ愛知県。

ですがものづくりのパワーで食べていけるせいなのか、あまり観光アピールをしません。

いくらでも面白い場所はあるのですが、実力のわりに知名度が低めの場所の一例として蒲郡があげられます。

温暖な気候であり都市部の保養都市として開発されてきただけあってリゾート感がありますが、県外の知名度はそこまで高くなく、観光地というよりは愛知県民のお手軽日帰りリゾート地、関東民における江ノ島的なポジションになっています。

県外の人が愛知県にきても名古屋城周辺や熱田神宮などに目がいってしまいますし、わざわざ愛知県まできてリゾート気分を味わおうとはなかなか思わないので知名度に関しては仕方ないですね。

歩いてまわれる小さな島(竹島)。

島内にある八百富神社。藤原俊成(藤原道長の子孫で『千載和歌集』選者)が琵琶湖の竹生島から勧請して1181年に建てたとされます。

海のぎりぎりを歩けます。中国人の家族がコンビニ袋いっぱいに二枚貝をつめこんでいましたが普通に犯罪なのでやめましょう。

そんな名産のあさりを使用したガマゴリうどん。海産物を売っていてその場で調理してくれる市場も存在します。

小さな水族館。20分ほどあれば一周できる規模ですが、

魚の説明がひとつひとつ丁寧に書かれていたり、

普通は食べない生物の試食レポートがあったり、

タカアシガニやグソクムシをさわれたりととにかく見どころがつまっており、じっくり見ていくと鳥羽水族館のようなマンモスクラスの水族館並みに時間がかかります。ここは本当に面白い。

一泊50,000円前後とちょっとお高めの蒲郡クラシックホテル。1912年に前身の常磐館ができたところからカウントすると100年を越える歴史があります。

カフェは宿泊しなくても利用できます。

温暖な気候で、海水浴場、総合リゾート施設のラグーナテンボス、水族館、海産物、歩いて渡れる無人島、歴史的に価値のある寺、レトロな歴史あるホテル、競艇場など他の観光地がほしがるものを大体持っていて(競艇場はいらないな)優秀ですが、ひとつひとつが小粒なのと、県外の人間は愛知県にリゾートを求めてはいないというところから、今ひとつ有名になりきれていないのかなという印象です。

②三重県・関宿

三重県にある宿場町で、東海道五十三次の47番目。

電柱をなくす、江戸時代から明治時代の町屋を修復し200軒以上保存するなど、当時の姿を残すことに力を入れています。

説明するより写真見てもらった方が早いですね。

当時の旅籠である玉屋は、玉屋歴史資料館として見学することができます。

土産屋や買い食いができる店は少ないので、町並みを歩いて楽しむことのできる純粋な旅行好き向けかもしれません。買ったり食べたりワイワイと楽しみたい方は、同じ県であれば伊勢神宮のおかげ横丁などに行った方がよいです。

三重県には伊勢・鳥羽という強力な観光地が存在することもあり、三重県の観光地としてはあまり目立たない存在になっていますがおすすめです。

③岐阜県・飛騨金山

愛知、三重、ときたので残る東海三県の岐阜からもひとつ紹介します。

飛騨金山は、江戸時代は4つの藩の境目にある宿場町として栄え、1970年代には岩屋ダム建設により人が集まり最盛期をむかえました。今は落ちついていますが、栄えていた時代の町並みが残っています。

細く入り組んだ道は飛騨地方の方言で「筋骨」と呼ばれています。

人の家の敷地に見えますが立派な公道です。

部外者が通っていいのかちょっと迷う道。迷路みたいに入り組んでいて有機的で、まさに「筋骨」という感じ。

今は使われていない古い銭湯。

何だこれ。

太い通りも風情があります。

近くに飛騨高山や飛騨古川があるし、ちょっと離れたところに白川郷もあるので、岐阜県の中では目立たない存在になっていますが、作為のない本物の古い町並みを見学できてとても面白い場所です。

最後に

3つの観光地に共通しているのは、実力はあるのに近くにある王道観光地が目立っていることもありまだ気づかれていないというところかもしれません。

飛騨古川も映画『君の名は』が公開されるまでは中堅どころの観光地でしたが今ではすっかり有名になりましたし、これら3つの観光地も何かのきっかけで人気に火がつくポテンシャルを秘めているので(蒲郡は現時点で愛知県民でごった返してるけど)、今のうちに訪ねてみてはいかがでしょうか。

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