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「自分のせいにする」のはなぜか

何かがうまくいかなかったり、進めてきたことを失敗することがある。これは、誰かによくあることではなくて、誰にでもよくあることである。

調子良くことが運んでいると思った途端に、思いがけずつまずくことは人生ではよくある。

我が身を振り返れば、全てが調子良く進んでいる時にかぎって失敗することがある。無意識のうちに「失敗するはずがない」と思っている時に、思いがけず失敗してしまう。

うまくいくはずの何かがうまくいかなかったり、失敗することは誰にでもあることなのだ。

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人は、時としてうまくいかなかったこと、失敗したこと、つまずいたことに目を向けがちだけれど、本当に大切なのは、失敗したそのこと自体ではなく、「その時どうするか」である。「その時どうするか」は人によって違う。

誰にでも起こる不運や失敗を、自分のせいだと自分を責める人がいる。他人にそう呟けば皆が一斉に「あなたのせいじゃないよ」「自分を責めないで」と慰めてくれることもある。「あなたはいい人だから、自分のせいにしてしまう」と囁いてくれる人もいるかもしれない。

優しい言葉で慰められて、同じ失敗は繰り返さないと誓っても、忘れた頃に再びうまくいかなかったり失敗することがある。そして、やっぱり自分のせいだと思う。


このような経験をあまり繰り返さないほうがいい。なぜなら、自分のせいにすることによって一番に目を向けなければならない失敗の真の原因にたどり着く前に、失敗した事実から遠ざかってしまうことになるから。それは、真の原因からも遠ざかることになる。

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「自分のせいにする」のはなぜか。それは、うまくいかなかったことや失敗したことから一目散に逃げてしまいたいからではないだろうか。

うまくいかなかったり失敗した時にするべきことは、自分のせいにして自分を責めることではなく、そこに至るまでの過程を振り返ることである。これは実に勇気がいるししんどいことである。できれば忘れてしまいたいことに向き合わなければならない。反射的に自分のせいにする人は、このしんどさから逃れようとしていることが多いのではないだろうか。


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物事は大抵の場合多くの要素が結びついて進んでいく。成功も失敗も、一見誰かの力によるものであると見えても、そこに至るまでには必然と偶然が積み重ねられている。それら一つ一つを面倒臭がらずに紐解いていくことが大切である。

つまずいた理由や失敗した訳を色々な角度から考えその原因を探る。原因はたいてい一つではなく幾つも存在する。その原因を排除するための努力をしたり方法を考えたりすることが大切である。簡単に「自分のせいにする」のはやめにしよう。

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