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子ども達の逃げ場 - 「パーフェクトディズ」

先日、映画「パーフェクトディズ」を見た。

映画の中で、平山さんの姪のニコちゃんが「家出をする時はおじさんのところに行こうと思ってた」と言う言葉を聞いて、我が家の子ども達のことを思い出した。

私は、小さい頃から母が何度も離婚したり、妹と私を置き去りにしたり、という中で育ったため、親に育てられた思い出がほとんどない。祖父母や叔父叔母がいつもお世話をしてくれていたが親とはまた別なものだろうし、自分の子どもがうまれた時、子ども達が私のところに産まれてきてくれてとてもうれしかった。しかし、お手本となる親もなく育った私に、ほんとに子育てがうまくできるのか不明だった。(「たった一人でも味方がいれば、子どもは育つ」)

正直なところ、主人は別として、私自身、子ども達にとって良い親になれるか、良い大人であるかわからなかった。なので、子ども達の周りには、子ども達がいろいろな話ができたり、大きな笑顔でいられたり、リラックスできる大人が、主人と私以外にも複数いるといいな、と思っていた。

結果、主人と私だけでは、到底子育ては回らず、ベビーシッターさんや、私の長い友人でもあり、子ども達のゴッドマザー*や、時には実家のジジババを呼び寄せてだったり、その他たくさんの方々に支えられての子育てだった。また、子ども達の学校の先生を始め、子ども達が長く参加していたボーイスカウトの隊長やその他のサポートの方々、スイミング教室の先生、子ども達の仲良しのお友達のお父さんやお母さん、息子の留学先のご家庭、その他、たくさんの方々に我が家の子ども達は育てられた。(「子育て楽しい?子育て、仕事と家庭、そして、私の時間は?」)

そのお陰で我が家の子ども達は、小さい頃から主人や私以外の大人からお話を聞いたり、考えを聞いたりする機会をたくさん持てたのではないかなぁと思っている。きっと子ども達はその大人達に「パパはこんなことを言っている」「ママはあんなことを言うんだ」などと話をすることもできたのではないかな。今思えば、それがちょっとした逃げ場所になっていたのでは!?

10年ほど前に、私がシンガポール勤務をした時、中1になったばかりの娘は引越し大反対。幼馴染や仲良しの友人達と離れるのは本当に寂しいことだったろう。シンガポールに引越ししてからも、しばらく文句を言っていた。(息子はその頃カナダ留学中)

1年も過ぎた頃にはシンガポールの学校でも仲良しの友人ができ、その友人達とはシンガポールでの3年間、最高の想い出ができたようだった。そして、中学卒業と同時に友人たちの家族も他の国へ引越ししたり、日本へ戻って日本の高校へ入学。幸運なことに仲良しの1人の家族が、我が家の近くへ引越しとなり、我が家の娘はその他のシンガポール時代の友人達ともいまだに長い交友が続いている。

プラス、日本に帰ってきてからは娘の仲良しの友人のママたちと私がとても仲良くさせてもらっている。娘たちも、仲良しの友人のママ同士が仲が良いというのはとても嬉しいみたいだ。

娘はこれまでに2度程家出をしたことがある。1回目は2才の時、パパと喧嘩をして、「パパ、嫌い!」と言って家を出て行った。2回目は高校生の時。どうしていいかわからないぐらい心配だったが、その反面、どこかの娘が頼りにしている人の家にいるのだろうな、いてほしいな...と思っていた。2日目、シンガポール時代の娘の仲良しのお友達のママから電話をもらい、娘が帰ってきた。

主人と私がいつも正しい訳でもないし、正当化したり、押し付けたりするつもりもない。娘や息子は違う人間なので、違う考えを持ったとしてもおかしくはない。だから、違う意見は違う意見ということで穏やかに話ができたらいいな~と思ったりする。 

でも、私が祖父母や叔父叔母に対してそうだったように、子ども達が親の前で素直に話をしたり、親と静かに話し合う...というのはなかなか難しいことだろうなぁ。

そんな時、我が家の子ども達のお話を聞いてくれる大人がいる、逃げ場になってくれる方々がいるということにほんとに感謝。

「パーフェクトディズ」の平山さんの姪 ニコちゃんの「家出をする時はおじさんのところに行こうと思ってた」を聞いて思い出したお話でした。

*ゴッドマザー - 本来はキリスト教の宗派カトリックで、子どもが産まれた時、その子どもの洗礼に立ち会って、名前を付けたり、保護したりする人のことを言うのですが、ここでいうゴッドマザーは30年来の友人で私の娘&息子が産まれた時からベビーシッターしてくれたり、一緒に遊びにいったり家族同様の友人のことを言う。
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