見出し画像

娘の成人式の着物選びで思ったこと

まだ18歳。
成人式は再来年だ。
しかし、世間一般でいうと着物選びは、既にもう出遅れているという。

先日のことだ。
娘が成人式で着るレンタル着物を選ぶため、夫と娘と一緒にスタジオを梯子した。

着物なんて、然う然うそうそうお目にかかることがない。

スタジオには、これでもかってくらいの着物の数々。
色とりどりの華やかで壮美で優雅な、なんともいえん着物の魅力は、娘もわたしもテンションあがりまくった。

一方、することのない夫は、無言でボケーっとして……いやすまん。
もとい、
感慨深い表情していた。
娘が生まれてからの今までが、走馬灯のごとく頭中を駆け巡っていたんだろう、じっと遠くを見つめていた。

娘とともにわたしは、ありとあらゆる着物を手に取り、帯を合わせ、
あれもいいな、これもいいな、
いや、こっちか、ちゃうわ、あっちや…っともう、キリがない。

どれもこれも綺麗で全部のお店を合わせて10着くらい試着しただろう。

そのうちの2枚(2着)の写真がコレ。

こんなんや、

こんなん。

終盤は、選び疲れた。
くたびれた。

とにかく、どれを着ても、

めっちゃ綺麗。


結局のところ、とどのつまりは、

どれでもいいってこと。

どれを着ても、綺麗なんやから。

ふと自分自身の成人式を思い出した。
はるかかなた遠い昔のわたしの成人式は、いとこのお姉ちゃんが着た着物を貸してもらった。

つまり、それ1枚(1着)しかないので、
選ぶことはなかった。ってか選びようがない。
与えられしそれを着るだけ。

いや、別にひがんでいるわけではない。

与えられたそれプラス、髪飾り、メイクなど自分を引き立たせるために工夫をして自分らしさを表現する。

与えられしそれで勝負するんや。


あぁーこれって、

人生そのものやん!

与えられた環境でいかに自分を磨き、努力して、自身を羽ばたかせるか。

ん。実にいいこと、言ってる?
わたし。
名言やん。

はい、リピートアフターミー。

…とニヤニヤしていたら、

夫が言った。

「いや、やっぱ、人生も選択肢が色々あった方がいいよ!」


そ、そうともいわないこともないこともない……。

が……。

(#)成人式のレンタル着物相場25マンくらいが平均やて泣

(#)着物は美しいが歩幅制限で進めない
計算では普段の歩幅の3分の1が限度

(#)着物は着たいが、かなり早い段階で脱ぎたくなる

(#)8時間程しか着ないのに25マン

(#)着物脱ぐ時、一度はやってみたい
帯をクルクル「いやーん。あれぇーー」

(#)着物は綺麗やけどトイレが不安、どないしてすんねん

(#)式のお偉いさんの演説中、新成人の頭の中は、久々の友達と食事のシュミレーション

(#)ミートパスタなんてもってのほか
着物にシミなんて賠償金

(#)あまり仲良くなかったクラスメイトのあまりの変貌ぶりにえーーーっ?となる

(#)着物品評会と化す成人式

(#)持ち物、安さ自慢の関西人

(#)着物の襟巻きファーで咳き込む

(#)着物レンタルで足袋をプレゼントってうたい文句はもらっても使う頻度がハンパなく狭。

(#)憧れだった男子が…な、なんてこった!

(#)私が1番キレイよね、って誰もがみんな思ってる

(#)ここから、まともなハッシュタグ

#成人式
#着物
#レンタル着物
#人生
#名言



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?