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【ティラー製作編8】謎の規格部品 The Hunt for Unknown parts.

ティラー製作編7はこちら

 前回の出港でオリジナルのティラーが折れて、操船不能になった所で壁に接触。ハルの広範囲にわたる擦過やバウに至ってはFRPの欠けまで負うと言う大きな損傷(まぁ見た目だけの話なんですけどね)を受けてしまいました。
再塗装等の修理を行うために懇意にしている整備ヤードに持って行くにもティラーが折れてしまっていてはどうにもなりません。 まぁ車で言えばハンドルが無いのと一緒ですからね。

 折れたティラーは自宅に持ち帰ってテープでつなぎました。 ラダーユニットにつながるシャフトからオートパイロットの接続金具までの距離等を計測していなかったからです。

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 上が製作中のティラー、下が今回災厄をもたらした悪魔の杖(テープで継がれたオリジナルのティラーとも言います)。
製作中のティラーが短いのは私がよくやらかす計測ミスではなく、色々な関係で今回55mm程短く作っているからです。

 本当ならばここから細かく凝った整形をしていって、エルゴノミックな感じ(あくまで「感じ」ね)にしていこうと考えていたのですが、オリジナルが折れてしまった今は、曲面を整形したりとかそんな悠長な事を言ってられませんので、とりあえず
持ち手部分を細くして握れるようにする。
オートパイロットの金具を強固な形で固定する。
ラダーユニットにつながるシャフトの為の穴を開けてスリーブを入れる。
ニス塗布やFRPクロス貼等で野ざらしの劣化対策をする。

と言う最低限4つの工程を急いで行う事にします。

 まず、シャフトの穴の部分…

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 この金属のスリーブ、圧入してあるかと思いきや、スルスルと取れます。
もしかすると経年劣化で緩くなったのかもしれませんが。

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しかし、ここはやはり新品に変えたいので、このオリジナルパーツを計測します。

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外径は12.0mm、内径は7.4mmですな(300円のプラスチックのノギスもどきによる計測)。

 外径の12ってのはわかりますが、内径7.4ってなんだ? そんなの規格であるのか??  もしかしてM7(←そんなのあるの?)用のスリーブとかスペーサーなのか??
なんだか探してる間に作った方が早い気がして来ました。

と言うか、もうこれオリジナルのこれ使うか!急いでるから背に腹は変えられないし! 

 悶々としてても仕方がないですから、ここは心臓部ですが後回しにします。 木の加工の方から進めつつ、部品が見つかったら買う、見つからなかったら作ると言うことで決定!

ティラー製作編9へ続く