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【23-05-C】お泊まりクルーズDAY2、蚊と戦って城ヶ島に帰る

さて、1日目の記録は

↑こちらです。
今日はその続き。

◾️DAY1深夜:最後の試練

楽しい宴の後には独りのキャビンでの睡眠。
しかし独りではありませんでした…
シングルハンドなのになぜ?
それは…

プーン…

Sailboat of the people, by the people, for the people.私独りによる、私独りのための、私独りのヨット。

第16代大統領 エイブラハム・リンカーン(嘘) 

を座右の銘とする、永遠のシングルハンドセイラーのはずが、キャビンには歓迎されないゲストが。

蚊ですわ…


くっそー!!羽音がうるさいだけでなく、足の裏を刺されました!
痒い痒い!!

扇風機を入れたりしますが、退散しない!
何匹か撃墜しましたが、まだいるっぽい…
まだ3月よ!?ここ海の上よ?!

結局、シーブリーズ清涼剤塗って、扇風機をマックスにして、シュラフに入って(顔以外の)肌を露出しないようにしてやり過ごしました。

因みに、帰宅して速攻Amazonで注文したのは…

よく考えたら、バウバースに入るか?

ポップアップする蚊帳。
薄く畳めて、こりゃいいや♪
「キャビンに蚊を入れない」と言う完全水際対策をやめて、「寝る最小限の場所に蚊を来させない」と言う縮小作戦、通称「小さなセーフ(Safe)」(政府じゃないからね)。
ま、洒落は置いといても、これは必要だ!と思いました。
しかしSNSでこの蚊帳を買ったのを自慢したところ、

↑これで何年もキャビンで蚊を見た事無いと言う情報が。
ええ?(また)無駄な買い物しちゃった?

いや、長澤まさみさんの関西弁で喋るCMがあまりにも素晴らしく、長く「虫コナーズ」と言う据え置き型の虫除けを使用していましたが、時代はスプレーだったのか…
なんでも、蚊は普段は壁にくっついてるから、このスプレーの大粒粒子が壁について、それで作用するらしいですよ。

◾️DAY2:あとは帰るだけ、ただし本船を避けて

朝5時過ぎ。
一番奥の桟橋ではありますが、出船する漁船の曳き波で揺らされたキャビンで目が覚めました。
センターボードを下ろしておけばよかったな。
今日の日の出は5時27分。
もうかなり明るい空は、早く城ヶ島へ帰れと言っているよう。
なぜなら夕方には会議のスケジュールを入れているから…

顔を洗ってエンジンを掛け、暖気をしつつ昨晩チェックした浦賀水道航路の入出航情報を思い出しますが、

上が北航、下が南航ね

土曜日なのに意外と混んでますし、南北それぞれの本船が息を合わせたように隙間が無いようなタイムテーブルに…
もう出たとこ勝負の、逃げに逃げる作戦しかないですな。

あっちに逃げ、こっちに逃げという逃避行をしていて思いつくのが気弱な猫。
よその猫強い猫に縄張りを追い立てられ、行きたいところに行けず、いつしか家に帰ることが出来ず迷子に。

そうならないようにしなければ…と毎回思います。

では出発。

気持ちのいい朝です。

今度は蚊対策をして来るぞ!

そろそろ太陽も顔をのぞかせる頃でしょう。
昨晩、楽しい宴をご一緒頂いたT氏のヨットを後に、漁港を出てフェンダーを上げ、朝露に濡れたオーナーズシートただの板に腰掛けて振り返ると…

日の出カッコいい!

保田漁港の上にに太陽が出てきました。
反航する船から見ると逆光だから、前方はより一層注意しないとね。

浦賀水道航路の延長線上に近づきますと、

タンカー、バルカー、バルカー
LPG、コンテナ
バルカー、コンテナ

えぇい!渡れない!
あのタンカーは名古屋行きだから早く曲がるはず!とか思って突っ込むと、

遊漁船団

遊漁船が船団を組んでいて、その船団を避けるのにこっちに曲がって来たりとか…
進路を変えたり減速したりと、やはり気弱な迷子猫のように這這の体ほうほうのておいでなんとか渡り切りました。
もう心が200mmくらいかなり削り取られた感じですわー。

最後の最後で北航と南航の船に挟まれそうになったんですが、幸い南航のコンテナ船と無線で喋れまして、
「こっちで目視してるし絶対避けるから気にしないで行ってくれ!」的な話をして、曳き波に揉まれながらやり過ごす事に。
名古屋に行く船だったから日本人かと思ったら、外国人で焦った…
逆に北航のRORO船は外国人かと思ったら、後で無線で耳にしたのは日本語だったと言う。

この苦労、ボートの人はわかんないだろうなー。
5ノット程度、本船から見たらミジンコがジリジリ歩くような速度でしか航行出来ないヨットで本船行き交う場所を渡る苦行と恐怖。
実際に私がボート乗ってる時なんか、浦賀水道航路の本船情報なんか見ないもん。

そんなこんなで、なんとか本船行き交うエリアを抜け、城ヶ島大橋もはっきりと目視距離に。
喉元過ぎればなんとやら、退屈な機走に本船の途切れぬ列は、クルーズに興趣を添えるスパイスに?なんて思うのは、青春時代がーゆーめーなんてー、後からほのぼの思うーものー的な話であって、その時はたまりませんわな。いや、ホントに。

着岸準備をしつつ、西へ西へ(なんとなく直接船台じゃなくて着岸したい気分)。
後は勝手知ったる(まだ城ヶ島に来て数ヶ月なんですけどね)三崎港エリア。
桟橋に着岸して今回のお泊まりショートクルーズ終了!

と言う30秒ダイジェスト動画がこちら(色々書くのが面倒で手抜き)。

今回は家人の不在を利用しての、「ちょっとそこまで」を無理矢理泊まりにしましたが、秋にはロングの、それもセイリングメインのクルーズに出たいなーと改めて決意を固めた次第。

↓Walkmeterのデータはこちら(クリックして下さい)。

↓Reliveの動画はこちら

この2日間のデータを並べると、

城ヶ島→竹岡 3時間24分 12.56マイル
竹岡→保田 1時間29分 6.26マイル
保田→城ヶ島 2時間37分 11.5マイル
合計 7時間30分 30.38マイル

たったの30マイル、伊豆大島くらいじゃん…

こんな感じでしたわ。

トータルのトラック

さて、来週はお呼ばれしての瀬戸内海。
愛媛、香川の海再び… ですな。
↓半年前、たまたま2週連続で、別々のヨットで瀬戸内海をセイリングした話。

来週は、この愛媛のヨットの方に再び乗せてもらいます。
(お酒飲むのが)楽しみですなー。