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【ラダーピポット修理01】ぐんにゃり金具

私のヨットを置いているマリーナはご存知の通り陸置きなのですが、岸壁や桟橋に着けてクレーンやネガティブフォークで上下架するのでは無く、こんな風に…

人が撮ってくれた動画なので映像が荒くて恐縮ですが、スロープに自分の船台を沈めてもらい、そこにヨットを「えいやっ!」と乗せるタイプなんですよ。
慣れればもやいやフェンダーの準備も不要だし楽と言えば楽なのかもしれませんが、私のヨットの場合はちょっと緊張します。
喫水145cmのラダーは底を擦りそうなんですよね(センターボーダーなのでキールは大丈夫)。

入港時はラダーを沈める方向に引くラニヤードがオートリリースクリートで固定されていますので、

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↑こんな風に、万が一(と言うか既に数回ぶつけてるけど)ラダーを海底にヒットさせても自動的にクリートがリリースされますのでラダーに被害は(ほぼ)無いんですよ。

逆に出港時は後進して出ますから、下手するとラダーユニットが折れてしまう可能性もあるわけで、ダメージは計り知れないでしょうね。
これがボートとか、上下に動くリフティングラダーならねー。

と言うイメージだったんですよ、数日前までは。

ところが先日、セイリングを終えて帰港した際にやってしまいました…

これ、元々の状態です。

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↑この2ヶ所のピポットでラダーユニットがくっついているんですが、
↓上の金具がこんな無惨な形に。

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長州力に「形変えてしまうぞ、この野郎!」と言われてこんな風にされたわけではありません。

入港し、無事に船台に乗せた後になって「バキッ」と言う音とともにこんな風に。

オートリリースクリートが効かなかった事、金具が上に曲がっている事からラダーの前をスロープや船台にヒットさせたのでは無くて、ラダーの真下から上向きの力がかかった。
つまり…

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こんな感じで一回後ろが波で浮いた刹那、かかと落としよろしくラダーがスロープにバーンと乗り上げた物と思われます。

調べてみたんですが、この部品って汎用パーツじゃないみたいですね。 
曲げて炙って柔らかくして真っ直ぐに伸ばして… みたいな事も考えましたが、やっぱり変えないとダメでしょうね。
そもそもハルにボルトで取り付けられてるけど、裏のナットへはアクセス不可能。 ハルにナットが埋め込まれてるなら楽ですが、そうじゃない場合は

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ここに手が入る穴を開けてやらないとどうにもなりません。
穴は後でハッチで塞ぎ、インスペクションハッチとして使うとして(二度と使わない気がするけど)、そもそも中が完全な空洞なのか?リブやスパー、ストリンガみたいな感じの物が入ってるような構造なのか不明です。
マストを倒した時にマストを支える金具を刺す金属パーツが天面に付いてるので、これを外せばハルの中が見えそう。
次回はこれを外して燃料タンクに落ちた部品を拾った時に使ったファイバースコープで中を覗く予定です。
ちゃんと見えるかな?

部品の方は取り寄せで送料含めていくらするの?と、さっき代理店にメールしました。
メーカーはポーランドなんですが英語のメール読んでくれるのか相当微妙なんで代理店です。
残念ながらウチのヨットの代理店はもう日本に無く、香港の代理店が日本と台湾の代理店も兼ねておりますが、メールした瞬間に「任せろ、まずメーカーに値段聞くわ」的な返事が来まして、回答待ちです。
この代理店はマニュアルの入手で非常に良い動きをしてくれた事もあってそれなりの信頼はあります。 あとはコストと納期かな。

と、これを今書いている時に再び代理店からメールが来ました。
噂をすれば… ですかね、早いな対応。
図面が4枚添付され、それぞれのサイズを測ってきてくれと書かれています。

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数字を送ってくれたらメーカー(ポーランドのHABER YACHTS sp. z o.o.)が作って送ってくれるそうです。
これじゃあ別に早くないか、メーカー自身の対応は…
ベネトゥみたいなマスプロダクションモデルじゃ無いから仕方ないか。

壊れた部品は画像一番左の物だけですが、関連する部分は色々と怪しいので全交換するため、この4つの部品の値段を聞いていました。
とりあえず次回は計測!
そして今、ラダーユニットごとコクピットデッキに載せた状態(重いからメチャクチャ苦労して、まだ筋肉痛)で放置してますので、次回は…

・ラダー、ラダーユニットの真ん中部分、ティラーに三分割して置き場所を確保する(ラダーブレードは船台にくくりつけるとかティラーはキャビンとか)。

・バラした後、図面右2枚の部品の計測。

・スターンの50mmベントか上の金具を外してファイバースコープでハルの中の観察。

・ナットがハルに固定されている(FRPに埋め込まれている)なら金具を外して計測(図面左2枚の部品)。

・ハルにナットが固定されていないなら、どうやって取り外しをするか考えつつ、金具の計測
(図面左2枚の部品)

と言う感じで進めたいと思います。

しかし、せっかく気持ちよく乗れる時期が到来しつるあると言うのにまた破損。
このヨットはついてないですね… いや、自分のせい?

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