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【W/Pとブラケット交換02】外して部品待ち

ウォーターポンプとブラケット交換01はこちら

部品を注文しましたが届くのは遅ければ60日後と、楽しい楽しいゴールデンウィークすら終わっている頃。
ラダーピポットの部品も目処が立ってないしいいか(良くはないよ!)。

とりあえず部品が来たらすぐに組み付けられるようにというのと、これ以上錆が広がらぬように駄目になった周辺部品を外しておきます。
腐ったみかんをみかん箱から取り出しておく感じ?

マリーナに来る時は毎回何かを取り付けに来ているので、手ぶらで来て何かを外すと言う行為が新鮮。
ウチのヨットは購入してからどれくらい重くなっているのか。

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視程はイマイチですが穏やかな海。
琉球海運の「にらいかないII」がちょうど浦賀水道に入って来るところでした。
自宅から見える岸壁に接岸する船であり、沖縄出張でよく行くオフィスの窓からも見えるという、私の中でいつでもどこでも見るダントツ1位の船ですが、このマリーナでも見るとはね。ユビキタス船だな。

キャビンに入り、ウォーターポンプとブラケットを外しにかかります。

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さーて、こいつを… と思うでしょうが、実はこの写真を撮るのも大変なんですわ。
前に所有していた30ftのヨットはエンジンへのアクセスは余裕というか普通に座って整備出来たんですよ。
セルモーターの交換とかも鼻歌歌いながら20分くらいでやってました。
ところが今のヨットと来たら、

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狭くて正座じゃないと座れない。
いや、どこの下手人だよ。
そしてエンジンが嵩上げされたマウントに据えられているわけじゃないので、正座だと上のステップ(外れない)が邪魔でエンジンが見えず無理ですわ。
必然的に床に寝っ転がって作業をするわけですが、これ下手人どころか拷問だろという感じ。

自分が望んで小さいヨットに乗り換えたので文句を言えた義理ではありませんから、程々にして作業を進めます。
まずポンプ側のブラケットを…

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外すのに、当然このボルトを回すわけですが左側の壁が邪魔で回りません。
いやいや安心してください、ちゃーんと回せますよ!
この左側の壁(トイレの壁)がパコっと外せるんですわ。
エンジン整備を意図してこういう構造にしてるんでしょうなぁ、きっと。
しかしボルトの頭も腐食が結構進んでまして、舐めないか非常に怖いです。
当然ボックスレンチを使って、ざっくり100lbf(ft)くらいのトルクをかけてやっと回ったんじゃないかなー?
次に本丸の下側、本来こっちから先に外すべきですが

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腐食が更に酷いのと(多分潮水が最後まで残るからですな)、クリアランス的にボックスレンチが入らずオープンエンドレンチしか使えないと言う事で(まだ少しは)簡単そうな上のボルトを小手試し的にトライしてみたわけです、はい。
こっちは結局、20分以上かかってなんとか外しましたよ、ふー。

Vベルトを切ってポンプ取り出すと…

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お前は…

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昭和10年代に作られた伊号潜水艦の部品かな?

作業予定変更!

今までポンプは掃除して使う予定でしたが新品に換える事にします。
記事のタイトルもしれ〜っと前回書いた分も含めてWPブラケット交換からWPとブラケット交換に変更しました。

2YM15のウォーターポンプは旧型の吸水部分が17mmのタイプと19.5mmの現用タイプがあるのですが(←去年のインペラー交換の時にパーツリストを見て初めて知った知識)ウチのエンジンは製造年式的には旧型のはず。
間違って注文するとホースの注文だの変換コネクタの注文と言う大惨事(1,000円以上の出費の事)に繋がりますので念のため測っておきます。

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OK、17mmですね。
これが19.5mmならエンジンの出自を疑うところです(大掛かりな修理とかね)。

さて、

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エンジンマウントもやばい感じですが、こいつの交換はもっと大変なので錆の進行を食い止めるのにグリスアップだけして見なかった事にします。
そのうちブームでエンジンを吊り上げ、エンジンルームの大掛かりな整備・清掃をしなければならない時が来そうだな…

ウォーターポンプの出費に頭がくらくらする思いですが、ブラケットもなんとか外しまして…

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ワイヤーブラシ→ヤスリ→サンドブラスト→塗装で再利用可能ではありますが、この部品は1,500円くらい。
時給1,000円として1時間半働けば買える金額の部品を4時間かけて(←多分そのくらいの作業時間のイメージ)リビルドするのも面倒だし信頼性も薄くなりますから廃棄!

さて、次に受け入れ準備ですが、

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ウォーターポンプを駆動するVベルトをさっき切って外したので、予備で2本持っているうちの1本を使います。

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ジェネレーターをスライドさせて緩めようと思ったら、ちょっと手が入らず無理でした。
仕方がないので、クーラントのポンプを駆動させるプーリーを外してジェネレーターベルトを外し、奥のプーリーに海水ポンプ用のベルトを掛けました。

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ベルトカバーをしてとりあえず完成。
いや、ウォーターポンプとブラケットが無いから完成じゃないか。
受け入れ準備終了、部品が届いたら組み付けます。

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ヨットのテーブルの上には未解決の事件簿的に、組み付け待ちの部品類が増えてきました…
そして時計に付いてる温度計を見ると20度超。
ヨットが普通の状態ならとっくにヒーターの取り付け工事など放置していますが、幸い(むしろ不幸だけど)な事にラダーは部品の製造待ちで外されてる、エンジンはウォーターポンプが外されている、と海に浮かべる状態ではありませんので必然的に続けなければなりませんなぁ…

次回はウォーターポンプが届いたら取り付けを。
届かなければFFヒーターの取付作業をする予定です。

ウォーターポンプとブラケット交換03へ続く