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ふいにあらわれた鬱をどうしようもなく眺めていた

 無事5日連続投稿を達成したので、明日からは多少気楽に更新したいと思っている。今日の話はもっと先に書く予定だったが、他にネタが思いつかなかったので早々に自己紹介みたいなものを上げることになった。

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 診断書の病名に大きく力強く字で「うつ病」と書かれているのを見たとき、私はいささか閉口した。そして思わず笑ってしまった。筆圧が強い。

 「うつ病」という言葉は何かと便利そうだ。自分にはもともと「不安障害」という名前がついていたはずだが、症状も原因も時間の経過とともに変化して、病院も変わり医者も変わると、自分がいま抱えているものが一体なんなのかよくわからなってきた。

 今こんなことを脳天気に語っているのは、しばらくよい状態が続いていて、今後とても深く落ち込むこともないのではと楽観視しているからだ。あくまで現状から鑑みてだが。
 しかしあの鬱(便宜上そう呼ぶことにする)の出し抜けな感じ、どうにかならないものかと思う。
 キリンジの歌詞に、

たとえ鬱が夜更けに目覚めて
獣のように襲いかかろうとも

Drifter

というのがあるが、まさにこれである。こちら側に逃げる隙がないというのはフェアじゃない。かといって鬱が「今から参ります」などとアポイントを取ってやってきても、困る。どのみち我々は鬱氏を不本意に受け入れるしかないらしい。

 去年、深い憂鬱の波がきた。例によってこれといった予兆はなかったが、波に飲まれていると気づいたとき、私は自分の歩行がひどく遅くなっていることを自覚した。

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