今日は恐竜となすびの日
登場モノ
恐竜親子:恐竜の妖精
アトラス:アトラスの妖精
その他妖精
恐竜親子が部屋で過ごしている。
恐竜父:まったく、お前はだらしないんだから。
何処やったか分からないなんて、しょうがないな。
※恐竜父、そう言いながらも部屋をはい回っている。
恐竜子:たまの休みだからって、別にいいよ。
そのスーパーボールだって、お祭りで拾ったものだし、
少し臭いよ。泥の匂いがする。
恐竜父:な~に、言ってんだ、父さん、久しぶりの休みなんだから、
遊んでやろうって言うのにさ。
恐竜母:あなた、そんな事より、勉強を見て下さいよ。
塾に通わせたって、成績が一っつも伸びないんだから…
恐竜父:勉強ね、たまに父親といられるってのに、それじゃ嫌だろ?
恐竜子:勉強、嫌だよ。それにしてもおっかしいな、あのスーパーボール、
生きてんじゃないの?勝手にいなくなるなんて。
※クッションをパンパンと調べる恐竜父。
恐竜母:二人とも~、お昼出来たわよ~。
恐竜父:なんだか美味そうな匂いだな。
恐竜子:隣のおじいちゃんナス作ったんだって。
恐竜母:ヘッヘッ、どうかな?新作レシピのナスカレーで~す。
ねぇ、食べてみて!!
※父と子が顔を見合わせながら、カレーを恐る恐る口に運ぶ。
恐竜子:美味しいよねぇ?
恐竜父:美味しいに決まってるだろ、恐竜もナスも馳走、地層
がつきもんだもの。
※顔を見合わせて笑う二人。
恐竜母は風呂場の隅に落ちていたスーパーボールを見つける。
恐竜母:あったわよ~。
場所は変わって、ここは名もない星を担いでいるアトラス。
アトラス:アッ、今、かなり大きめの隕石が…
クリクリ記者:キャッチ、しそこないましたか。
アトラス:あちゃ~、君が余計な話をするからつかみ損ねちゃったよ。
あれはだいぶ大きかったから、名もなき星の生き物は絶滅するね。
クリクリ記者:ゲッ、そんな軽いノリで…
アトラス:なんかねぇ、幸せそうだったから、そうして死んだ方が
多分幸せ。知らないでいた方がいい事も多分たくさんあるんじゃないかな?
クリクリ記者:あの~、僕は、何処に帰ろう…
アトラス:君、恐竜の身じゃなくって漂流の身になっちったね。
まあ、何とかなすび~。
クリクリ記者:長い割にはそれだけか~。
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