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コロッケの日

樹状巡査部長はくりくりのやる気スイッチにコロッと騙されたが、米子は内心、ケッと思った。

部長

うん、頼もしいねぇ、司令官はわたしたちに外敵の情報を伝え、どのように対処すべきか命令を下すけれど、

それが自己細胞民攻撃すなわち、サイトカインストームを巻き起こす間違った命令と知っていてもわたしたちは命に背くことは出来ない。

なぜなら国防省免疫軍は主ずんぐりむっくり様の軍隊であり、上官の命令は主ずんぐりむっくり様の命令なんだ。だからわたしたちは逆らえやしない。


それに、司令官が癌細胞民に取り憑かれたとなれば、司令官は監査官さえ、言葉巧みに操り、監査官が癌細胞民たちを排除しない事態も想定される。


今回、監査官への進言は一人でも多ければ助かるよ。

そう言って部長はくりくりの頭をくりくり撫でた。ひねくれ者のくりくりもまんざらではなく少し照れて笑った。

米子はあ〜あ、部長さん、子どもでも居れば案外、教育上手かも、でも、お気の毒、見合いは1万回断られたのねぇ〜ケッケッケッと、一人笑ったが、

米子も場の空気に流され、四人は監査官に会うために動き出した。

つづく

大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!