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今日は肉の日

肉団子陽子は某大手企業の社長秘書を務め、アフターファイブは社長の愛人をしていた。公私にわたるお世話の甲斐なく、社長は失脚し、彼女も会社を辞めることになった。

そこでこれまで社長から受け取っていたお手当の金で、金座にこじんまりとしたクラブを開業した。クラブミートボール。

店は口の堅いママの店と評判になり、そこは企業間のコソコソ話に使われるようになった。

今日も某大手企業交流会が開かれた。参加したのはしゃぶしゃぶ建設より、食らいついたら離さない、しゃぶ健、

すき焼き建設より、グツグツ言いやがるが口癖の霜降り男、トンカツ建設より、なにがなんでも勝ってやるとシャカリキになるヘレカツ也が顔を合わせた。

霜降り男がしゃぶ健に深々と頭を下げる。「今回はしゃぶ健さんのノーパンしゃぶしゃぶ作戦で、工事の受注金額が分かったんです、ありがとうございました」

ヘレカツ也がヘイコラ、ヘイコラ二人に酌をして回る。「しゃぶ健さんや霜降り男さんとこみたいにうちは大手じゃないからよろしくお願いいたします」

ヘレカツ也は深々と頭を下げる。今回の仕事はトンカツ建設に任せる順番になっていた。

「ヘレカツ也さん、そんなご謙遜言わずに、頭もあげて下さいよ、ねぇ」と霜降り男がしゃぶ健に同意を求めるまなざし。

「ヘレカツ也さんとこは、小回りが利くから、私らと違って、スピーディでしょう?」としゃぶ健もヘレカツ也を持ち上げる。

「今日はママに頼んで、この後、若いつくねたちを用意しました」イッヒッヒッとヘレカツ也は笑った。

クラブミートボールの夜は今日もまた肉たちの肉団子で更けてゆく。

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ポリポリ
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!