今日はきしめんの日

紐川さんは今日も病院で芋川さんと間違われた。慣れてはいるけれどちょっと嫌だなと思った。これが手術の時だったら大変なことになって自分は死ぬかもしれないと思った。

紐川さんが真面目にどんぶりの中で働いていると、主はあっ、そうだ！！パンツのゴムが切れていた。ということを思い出す。そして紐川さんを一瞥して、何だお前じゃ役に立たないよと言われる。

主にそんなことを言われるモノなんて情けないなぁと思うが、他の日にも

主が昆布にかんぴょうを巻こうとして、かんぴょう、かんぴょうと呟いているところに紐川さんが出くわし、ちえっ、紐川で昆布が巻けるか？と嫌味を言われることもある。

踏んだり蹴ったりな男、それが紐川さんだ。

噂に聞く名古屋のきしめんさんなんかは間違われないのかな？やっぱネームバリュー？と思うとき自分も桐生の紐川だと言われるようになりたいと思う。

紐川さんはかぼちゃや味噌と仲良くしている放蕩なほうとうに憧れてはいるけれど

味噌やかぼちゃとは馴染めないなあと感じている。その一方で、女子達に紐可愛いと言われるのならば黒蜜やあんこと手を組むのもありだなと意欲を見せる。