今日は看護の日

登場モノ

スラスラ：ハムスライサーの妖精

その他妖精

スラスラの入院日記

今日僕は朝6時30分に起きた。なんだか寝床がヌメヌメすると思って、敷布団をめくってみたら、

今まで見たことのないキノコの集団。

その中でも一段とヌルヌルしていそうな奴と目が合って、怖くなって布団を戻した。

茄子の良い子ちゃんが顔を見せてくれる。

いつまでも寝てんじゃないわよ！！と言い、布団をいきなり引っぺがした。

照れるなぁ、僕の事を心配してくれるなんて。素直じゃないんだからと思ったら、

いきなりお注射された。

それが血管に針を通すみたいなんだけど、茄子の良い子ちゃん、

不器用で、僕、もう血だらけ。ンッ？僕に血は流れていないかも…

その後、朝食が配られる。でも朝食は何だったんだろう？

気が付いたら目の前の爺さんが何かを口に入れていた。

アレは僕の朝食カモ…と思うけど、爺さんの背中には皺くちゃの般若がいるから僕は我慢さ。

昼前に干椎茸蓑文句先生が来てくれた。

先生に布団の中のキノコの話をすると、先生はしどろもどろになりながらも、

アレは、その、治療の一環だよ。キノコパワーで何でも治るんだから君への特別なサービスだよ！！

と最後はキレながら言っていた。本当だろうか？

午後になり、スッパ君が面会に来てくれる。

スッパ君は体にいいからと言って、スッパ君の唾液で作ったスッパ汁をくれたけど、

チョット、気持ち悪い。それにスッパ君は僕は肺炎で入院しているだけなのに、

移らないかい？移るんじゃないかい？と言って、

防毒マスクをしてきた。ああ、友情なんてそんなもんさ。

その後、ウトウトしていると今度は豚細子さんが来てくれた。

彼女も防弾マスク着用だ。職場代表ていどのつきあいじゃあ、そうだよね。

細子さんはここがルールに縛られ、食事も少なくって、まるで監獄のようだと言ったけど、

今日は監獄の日じゃなくって、看護の日だよと教えてあげた。

あと、ナースの茄子の良い子ちゃんもいるよと。

でも彼女、免許持ってんのかな？

また一つ、良子ちゃんと僕だけの秘密が出来たみたいだよ。