佐渡島庸平著「ぼくらの仮説が世界をつくる」を「欧州サッカー」に当てはめて考えてみた
読んでいて非常に面白かったので、思うところを考察してみました。著書には、
「孤独を解消するには、『好きなことを話し合える相手がいる』ということが、少なくともぼくにとっては重要でした」
とありますが、これ Twitterをやっているサッカークラスタの多くに当てはまりますよね。誰かと見ている試合について語り合いたくて、Twitterやっている。
「日本のスポーツ産業が、欧州と比較して大きくならない理由のひとちは、『語る場所の不足』だとぼくは推測しています」
この推測が正しいかはわかりませんは、僕はそうなんだろうな…思いました。特に、欧州サッカーサポにとっては、多くが抱えている課題じゃないかなって思います。Jファンのように、スタジアムにいって、サポ仲間に会う習慣がないので。
僕自身、プレミアリーグのことを色んなプレミアファンと語り合いたくて仕方がないのに、あまり場がなくて、もどかしさを感じている部分があります。
あるいは、そのもどかしさというか、「その時に感じた感情や、自分の分析を仲間と分かち合いたい」みたいな衝動があるので、サッカーライターという仕事をやらせて頂いているという側面もあります。
また、
物理的な距離を縮め、効率的にするITサービスは、どんどん開発されている。その一方で、心的な距離を縮めてくれるサービスはほとんどない
これもそうですね。強いていうならTwitterがそうですが、まだまだ、「友達とスポーツバーでビールを片手に試合を見る」ほどの距離感には到達できていません。
少し話はそれますが、多くの欧州サッカーファンは、Qolyを愛読していると思うんですけど、このQolyの、編集部だけでなくプロのライターではないインフルエンサーにもコラムを書いてもらうっていう今のスタイルはすごくいいなって思っていて、Qolyと、そこに記事を書くインフルエンサーを中心にちょっとしたコミュニティがうまくできていて、心の距離を縮めるいいサービスになっている側面もあると思うんですよね。だからこそ、Qolyさんには、メディア事業以外にもイベント事業(フットサル大会なり、観戦会なり)なんかもやったら面白いのになぁとか思ったり。(既にやってる?)
閑話休題。
おもしろさというのは<親近感×質>の絶対値の「面積」
・ 欧州サッカーは質(競技レベル)は高いけど、親近感は低い。
地理的に遠いし、直接触れ合うには、日本に遠征にきれくれるオフシーズンくらい。よほど多くても年に1回。
・J1は質はそこそこ高くて、親近感もそこそこ。
地理的にも近い。定期的にファンサービスもあるし、直接見たければスタジアムか練習場にいけばいい。
・J3やJFLなんかは、サッカーの質は低い(あくまで相対的に)けど、親近感は高い。
ファンの絶対数が少ないため、選手と仲良くなりやすい。
練習はもちろん、試合でも声をかけてもらったりできる。
これらの状況を整理すると、欧州サッカーは親近感を高めることができれば、もっと楽しめるのになぁなんてことを思ったり。
以上のことから、孤独感を解消できて、なおかつチームに対する親近感を高められる、場なり、サービスなりを近い将来に作れたらいいなぁ。なんてことを思った次第であります。以上です。
まだ、途中までしか読んでないですけど、序盤から面白い書籍なので、もしよければ 佐渡島庸平著「ぼくらの仮説が世界をつくる」も読んでみて下さい。
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