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考察型展覧会『その怪文書を読みましたか』の解釈~これって、観に行った人は怖い目にあうやつでは…

『かわいそ笑』の梨さんと株式会社闇制作の考察型展覧会『その怪文書を読みましたか』に行ってきたので、私なりの考察をまとめてみます。

オフィシャルHP
その怪文書を読みましたか | マイラボ渋谷 (mylab-shibuya.jp)

こんな感じの怪文書が大量に展示されていました…
大量の怪文書…

この大量の怪文書を読み解き、考察していくことでストーリーが見えてくる…という趣旨の展覧会でした。

【1】展覧会の黒幕=妖精ともの会

怪文書の中には「妖精ともの会」という謎の組織のパンフレットがありましたね。
どなたかが見つけた、「妖精ともの会」のHPもありました。
妖精ともの会 (youseitomonokai.site)

これらによると、「妖精ともの会」という、平たく言うと怪文書・電波フェチみたいな人たちがいて、この展覧会を開催させたようです。

【2】妖精ともの会は、怪文書を作らせている。展覧会の客も怪文書生産者に仕立てようとしている

この怪文書がわかりやすいですかね(でもまんまではない…と思う)。

怪文書13

「妖精ともの会」の人たちが、最近パンチの効いた怪文書ないんだよな~と思ったかどうかは不明ですが、怪文書を人に作らせているようです。

展覧会の観客も怪文書生産者に仕立て上げようとしています。

展覧会にあった怪文書を作ってみようコーナー

展覧会には、あなたも怪文書を作ってみようコーナーがありました。初心者向けにテンプレートがあり、空欄に言葉を当てはめれば怪文書が出来上がるようになっています。
そういえば、展覧会にあった怪文書07(パソコン通信の怪文書)とか、テンプレートに言葉を当てはめたように見えなくもないかも…?
あれも初心者が作った怪文書かもしれませんね…。

公式で販売している怪文書07の画像
0025 by kaibunsho ∞ SUZURI(スズリ)

※怪文書を見たら、これは初心者っぽい(テンプレくさい)なとか、これは結構やるなとか、感じるようになってきました。ヤバイ兆候…?

【3】妖精ともの会は、よりパンチの効いた怪文書を作らせるため、怪文書生産者を狂わせようとプレッシャーをかけている

こういう展覧会みたいな入口から怪文書を作り始めて、その後も作り続けていっぱしの怪文書生産者になってくれれば(妖精ともの会にとっては)いいのですが、そう簡単にはいかなかったのだと思います。

怪文書05(民家の壁の貼り紙)は、毎夜家の前に来ては尾行してくる者への警告文でした。一見、気が狂った人がそう思い込んで書いたものかな?と思うのですが、そうでもないようです。

公式で販売している怪文書05の画像
0023 by kaibunsho ∞ SUZURI(スズリ)

バイト募集の映像?

映像媒体の怪文書の中に、深夜に指定の民家の付近に立つというバイト募集があります。
ということは、怪文書05を書いた人は、ただ気が狂ったのではなく、実際に夜に家の付近で突っ立っている人に怯えたと思われます。
バイトは誰が募集したのか、正確な情報はないですが、おそらく「妖精ともの会」でしょう。この人の怪文書いいセンスしているな!と思ったかどうかは不明ですが、この人に目をつけて、よりパンチの効いた怪文書を書いてもらうためにバイトを使ってプレッシャーをかけたのだと思います。

そして、狂いがMAXに達してガンギマリの怪文書を書けるようになったら、怪文書10(怪文書5の上に「あなたは妖精さんに当選されました」の紙が貼られているもの)のように「妖精さん」として捕獲されて、祭り上げられてしまうのでしょう。

公式で販売している怪文書10の画像
0028 by kaibunsho ∞ SUZURI(スズリ)

【4】展覧会を観に行った人もヤバイ

展覧会を観に行った人、特に「怪文書を作ってみようコーナー」で怪文書を書いてしまった人はヤバいと思います。

こんなものを書いてはいけなかったんだ…。

妖精ともの会に目をつけられたら、よりパンチの効いた怪文書を書かせるため(精神を狂わせるため)、プレッシャーをかけられる=怖い目に合うかもしれません。

もう目を付けられてしまいました…。

夜にバイトが突っ立っているだけだろ…と楽観して安心するのもよいかもしれません。ですが、「妖精ともの会」が本気になったら、どこまでやるのか不明です…。
怪文書17(撮影可だけどシェア不可のもの)等を見ると、書いた人はどこまでが幻覚でどこまでが現実か、分からなくなっているようです。
ひょっとすると、「妖精ともの会」のプレッシャーの掛け方って、人が何の気なしに書いた怪文書に沿ったことを現実に仕掛けて、想像か現実か分からなくさせるとか、あるかもしれませんね…。考えすぎかもしれませんが…。

【5】梨さんは無事なのか

展覧会の「ごあいさつ」の梨さんの文章と、妖精ともの会HPの「展覧会によせて」が結構似ているんですよね…。
この展覧会は、梨さんが蒐集した怪文書を展示しているという体ですが、ひょっとして梨さん自身も怪文書を生産していて、その結果すでに妖精さんになって「妖精ともの会」の中の人になっているんですかね…。
(『かわいそ笑』が「妖精ともの会」には一種の怪文書として評価されたのかも…)

【6】その他の小ネタ

バックヤードの方に何か…。

芸が細かい!
これを見て、スタッフの席に何かあるかなと見たら、スタッフ向けのメモみたいなものがありました。撮ってもいいのか不明だったので撮らなかったのが悔やまれます…。

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