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車社会だと骨身に染み染みサタデー

今日は、怪我の経過観察のため通院した。
家から500m程離れた整形外科まで松葉づえで10分、これが想像以上にしんどい。

躓かないように…と、下を見る回数がいつにも増して多くなる。
歩道には憎たらしいほどに踏み潰された煙草の吸殻が目的地までの道標のように連なっている。私はノットヘビーに嗜む程度の喫煙者なので煙草自体に理解はあったつもりであるのに、両脚が健康なことを見せつけられている気さえして甚だ腹立たしかった。(ポイ捨てはどちらにせよ良くない)

ここ一週間、一歩も外に出ていなかった(出られなかった)ので外界の天気など興味も関心もなかった。服装セレクト無事失敗。滝のような汗。

無事到着すると待合室は溢れんばかりの人間。車椅子で押されるおばあちゃんから、自転車で通院する学生さんまで、みんなそれぞれに人生に怪我の荷物を持ちながら生きていることが垣間見えた。
受付から1時間弱待って名前が呼ばれた。お医者さんと看護師さんとお話しをしてまた来週くることになった。

会計を済ませて玄関で靴を履いていたらちょうどタイミングが一緒になったおばあちゃんに声をかけられておしゃべりした。田舎のおばあちゃんはとてもお話し上手でなんでも話してくる。なぜ通院しているのか。なぜこの病院を選んだのか。これから午後何をするのか。どこに住んでいるのか。いや、はじめましての私にそんなに話しちゃうおばあちゃん、もしかして話すの上手ではないのかもしれないな。私が良い人だったから良かったものの詐欺にあわないでくれと願うばかりだ。今後会うこともないのかもしれない、そんなおばあちゃんと互いにお大事にね、とそれぞれの帰路についた。

洗ったら使えるでね~~と受診のたび毎回言われ増え続ける包帯コレクション


そして私はタクシーに乗って帰った。
心配してくれているのだろうけれど、私が家の玄関に入るまでじーーっと私を見てくるおじいちゃん運転手さん、少し恥ずかしかったよ。

みかん

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