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hanakotoba_0730
詩 「五月 雨の日」
いたたまれず傘を取り外へ出た
静かな雨の日だった
街中の公園の小径を独り歩いた
新緑の小径は柔らかな雨に包まれていた
しっとりと濡れて 美しく透き通っていた
草も樹も花もそして私も 大きな透明な膜に覆われていた
爪先が濡れていくのも気にならなかった
五月の雨はどこまでもどこまでも優しかった
私の中のザラザラとしたものが取れていくのを感じた
心が鎮まっていくのを感じた
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