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詩 「行き当たりばったりで」

右も左もわからない
どこから来たのか
どこへ行くのか
なんでこんなことをしているのか
訳も分からず 取り合えず ばたばた
じたばた 六本の足を動かしている
いい加減疲れてしまってふてくされて
ぼーっと雲が流れていくのを眺めたりして
それにも飽きて
また ばたばたと手足を動かし始める
その繰り返し
そうしているうちに 運が良ければどれかの足先が
何かに引っかかるかもしれない
などと考えながら
だが待てよ もしひっくり返ることができたとしても
今度は一日中地面を見続けることになるのでは?
それはそれでつらいものがあるな
などと屁理屈をいいながら

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