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2024年6月の記事一覧

短歌 秋田蕗と擦文人

北の国道端に 蕗の葉の夜露落つ 擦文びとの哀しび きたのこくどうばたに ふきのはのよつゆお…

ひとりしづ芽
2か月前
3

詩 サウダージ

彼らがやってくるのは 大抵気候の穏やかな夜だ 厳寒の夜 吹雪の夜 嵐の夜 それでもやむにや…

ひとりしづ芽
2か月前
7

詩 インバウンドって言うけど

インバウンド インバウンドって言うけど 一万年前からだから 老若男女 金持ちも 貧乏人も …

ひとりしづ芽
2か月前
5

詩 そのまままっすぐです

この先300メートルひだりです この先500メートルみぎです そのまままっすぐです そのま…

ひとりしづ芽
2か月前
2

詩 道標

幾重にも連なる深緑の峰々の遥か遠くを先達が歩いている 時々前方の視界が開けると米粒くらい…

ひとりしづ芽
2か月前
13

詩 「ヒト科・ヒト属・ヒト」

~Wikipediaより抜粋 …… …… …… …… 5-4 生態的な特徴 〈コトバ〉 と呼ばれるヒト特有…

ひとりしづ芽
2か月前
9

詩 茅空(カックウ)のことを考えている

カックウ 呆けた顔 悪の存在を知らない顔 悪意を未だ知らない顔 生まれたての赤子のような お腹いっぱいのヨトウムシのような  呆けたような顔 カックウのことを考えると 自然と顔がにやけてしまう 考えてにやにやしてしまう ひょっとして太古の昔には (といっても数千年のはなし) 悪意なんて存在しなかったのかな? でも案外真実かもしれない いや絶対そうに違いない 元々存在しなかったはずの悪意に晒されて  恐怖に怯える哀れで愚かな現代の人びと カックウはそんな僕たちを気の毒に思って

詩 かっくう(函館市縄文文化交流センター)

 眼下に内浦湾を望む、見晴らしの良い国道沿いの高台。自然と調和した、地上一階建てのモダン…

ひとりしづ芽
2か月前
6

クソもミソもいっしよ

ある観光地で 街道の真ん中を我が物顔で歩く外国人の集団に まったく行儀のなってない奴らだと…

ひとりしづ芽
2か月前
8

詩 原始宗教(アニミズム)

原始宗教(アニミズム)という言葉には純朴、神秘的、郷愁といった肯定的な印象を思い浮かべる…

ひとりしづ芽
2か月前
5

詩 詩を書くこと その四

山のみちを整備すること わたしが整備している この山のみちは まだ名前もないくらいに 知られ…

ひとりしづ芽
3か月前
6

詩 「校舎の北側には」

街の中心部から まっすぐ伸びる大通りを進むと  立派な校舎の壁面に垂れ幕が数張  誇らしげ…

ひとりしづ芽
3か月前
6

詩 詩を書くこと その六(個人的な理由)

 ある日、自分でも書いてみたくなって、〈確信を持って〉詩が書けそうな気がして、書いてみた…

ひとりしづ芽
3か月前
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詩 「今、政治がアツイ!」

手を変え品を変え その新しいネタを探し求め続けてきた 詐欺師たちにとって 今 政治の世界というのは新たな ブルーオーシャンなのかもしれない その証拠に一流から三流四流に至るまで 様々な詐欺師たちが政治の世界に結集してきている 私にはよくわからないが きっとそれ相応のうま味があるんだろう そうでなければあんな常軌を逸した狂騒は 出来るわけがないだろう 私は詐欺に加担したくはないし  ましてや騙されるのは御免だ せいぜい皆さんも気をつけることだ