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実家の住居に掛かる収支が大幅改善した話

筆者の実家(筆者の母の家)は二世帯住宅である。1階・2階それぞれに玄関・トイレ・キッチン・洗面台・洗濯機置き場があり、浴室のみ共有、各階の行き来は屋内の階段でつながっている(別に屋外階段もある)。いわゆる部分共有型の二世帯住宅と呼ばれるタイプである。



二世帯住宅とはいえ、電気・ガス・水道の契約は1口だけで済んでおり、このほど2階に住むシンママ姉の児童扶養手当(毎月最大4.5万円)の申請が通ったとのこと。
児童扶養手当を受給するためには、通常「家族と生計を同じくしていないこと」が条件であり、二世帯住宅であっても電気契約等のインフラ設備が別系統になっていることが求められる。
手当申請にあたり、役所との折衝の末、電気の子メーターの新規設置にお金は掛かったが、電気・ガス・水道ともに大本の供給は1本のみでも構わないということになった。2系統の契約を結ぶために家中の配線・配管をやり直しということになると、相当の費用を要するのでこれはありがたかった。ただし、これは自治体によって対応に差があるところだろう。

二世帯住宅の1階には母と祖母(95歳)が暮らしている。祖母の年金は月10万円くらい入るらしいのだが、住居費や食費として母(祖母から見た娘)に数万円渡している他は支出がほとんどないため、毎月が余裕の黒字とのこと。長生きすればするだけチャリンチャリン状態。ありがたいことだと思う。

実家は5人暮らし(うち幼児1名)で、住宅ローン債務者である母は、自分以外の3人から計6万円?くらいを住居費として受け取っているらしく、ほとんど住宅ローンの負担はないだろうと思われる。集団で暮らすことの強みが発揮されている。

母たちが以前に住んでいたマンションは62平米で、大人3人+乳児1人が暮らすには狭すぎた(このときは祖母はいない)。また、ローン返済以外の共益費・駐車場代として毎月3万円近くの支払いがあったことも気がかりだった。そこから前述の二世帯住宅の戸建を購入して転居したというわけ。



購入した戸建のスペックは、土地が210平米・建物が140平米ほどあり、敷地内駐車場としてMAX6台までクルマを停められる。駐車場を含む外構部分は全てコンクリート舗装されており、メンテナンス性が良い。
これで1300万円。以前のマンションの時(共益費・敷地外駐車場代を含む)と比較して、月々の返済は1万円増ほどかと思われるが、前述した祖母からの支援&児童扶養手当を踏まえると、実際の手出しはむしろ少なくなっている。



購入の決め手は、繰り返しになるがこの戸建ては二世帯仕様のため、シンママである筆者の姉が児童扶養手当として毎月4.5万円、18年間で計900万円くらいを受給できること、またマンションと違って土地値(当該物件の場合は1000万円)が付くことが将来的な安心材料となること、だった。

転居にあたっては一時的にダブルローンという形になったが、窓口の信金からは「前の家の方は半年以内に売却完了してもらえればいい」ということで、あっさり審査が通り、「売却が済んでから」とか「一時的にマンスリー賃貸に引っ越して」ということもなく、住みながらにしてのダブルローンが実現した。

新居購入からほどなくして、九州で一人暮らしをしていた95歳の祖母(俺の母の母)がさすがに自活していくことが厳しくなり、同居することとなった。よく今まで施設や病院(入院)にお世話になることなく自活してこれたものだと思う。母としては最後の親孝行となり、また祖母としても曾孫の顔を見ながら穏やかな余生を送れることになったのではないかと思う。

祖母の同居にともない、無借金の祖母宅を古家付き土地として1100万円で売却できたこともありがたいことだった。古家付きということで解体費用は買主負担。また残置物撤去費用は筆者でさえ100万円は掛かるのではと思っていたところ、売却の仲介が斡旋してくれた業者価格で35万円。これには驚いた。 売却による手残りとして大体1000万円が祖母の懐に入ってきたわけで、老い先短い祖母にとって到底使い切れる金額ではない。そこで祖母の意思により(贈与税が掛からないということ)、浴室等のリフォームをやろうということになってるらしい。

今から完成が楽しみだ。



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