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11月食べたもの記録

11月は錦糸町のルーマニア料理で幕開け。
私の友人と、ブログを通じて仲良くなった友人を引き合わせた。異国文化が大好きな2人は気が合いそうだと思ったのだ。12月は3人で中国料理を食べに行くことになった。

ルーマニア料理はがっつりしたお肉が中心で、全体的にワインに合う味付け。私は下戸なのでソフトドリンクを頼むと、いかついルーマニア人店主のおじさんにいじられた。「アナタタバコ吸わないデショ?!サケもタバコもオトコもない、人生何ガ楽しいノ!!」ほっとけ。

ルーマニアおじさんは毒舌だが、料理に施された細々としたあしらいはとてもカワイイ。右のパイナップルのような食べものは、とうもろこしの粉で作られるルーマニアの主食・ママリガ。マッシュポテトのとうもろこし版、という感じ。

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他には、豚の脂身をスモークしたおつまみ、塩気の強いチーズときゅうりのカプレーゼのようなもの、揚げたドーナツにサワークリームとブルーベリージャムがたっぷりかかったデザートなど、数々のルーマニア料理を堪能した。日本人の口に合うように味付けされているのかもしれないが、とてもおいしい。食材も調理方法も味付けも、どれもカロリー・熱源そのもので、寒い国の料理だなと感じる。

メニューの写真撮影は禁止だった。なんでもつい数日前、ファイルからメニューの紙だけごっそり盗まれてしまったらしいのだ。ルーマニアおじさんはメニューのデザインや内容を模倣されるのを心配していた。持っていった人、返しなさいね!

翌日は仲良しの先輩と国立へ。高級紅茶「ムレスナティー」のティーフリーを楽しめる「kunitachi tea house」へ。ティーフリーとは、お店がセレクトした数々の紅茶を、さまざまなフレーバーで何杯でも楽しめるサービスのことだ。なんてすばらしいシステム。

ガレットを半分こし、次々とそそがれるムレスナティーをお供に、最近ハマっている歴史の偉人ラジオなどについて話す。

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私はもっぱらストレートティー派なんだけど、ここのミルクティーを飲んで世の人が砂糖やミルクを入れるのに納得した。甘い紅茶はおいしい。そして、ムレスナティーは冷めても全く渋みがないことにも驚く。どうしたらこんなに美味しい紅茶が淹れられるのか。

店を後にして秋晴れの国立を散歩しつつ、たまたま目についたドイツパンの店「ベッカライしゅんた」、そして以前から目をつけていた「BORTON」であれこれとテイクアウトし、駅前のベンチで食べる。

「BORTON」で買った洋梨と栗のタルトを手づかみで食べたり、ドイツパンを交換しあったりしながら(いちじくとクリームチーズのパンがとても美味しかった)、「女の人生」みたいなテーマについて話す。

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アラサー女性のライフステージは刻一刻と変わっていくけれど、「妻」や「母」などどんどん増えていく肩書きや役割と関係なく、大好きな友人たちとはいつまでも「女友達」でいたいなあと思う。

翌朝、テイクアウトしたドイツパンやマロンケーキを食べる。BORTONのマロンケーキはぱさぱさ感が全くなくしっとりしていて、小麦粉じゃなくて栗が主役のケーキだった。「小麦粉味の栗風味」じゃなくて、「栗味のケーキ」。伝わるかなあ。

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国立はいい街だった。アカデミックで、店主のこだわりが詰まった店とチェーン店が共存している。ほかにも気になる店やおすすめしていただいたお店があるから、早速12月に再訪の予定を入れた。

翌週は大学時代の友人たちとカラオケ。「昼からカラオケなんて小学生みたい」と言いながら、お昼は西荻の「戎」でビールと焼き鳥。全然小学生じゃない。戎はおつまみも充実していて、さらに一皿が小さいから色々食べられて好きだ。戎のメニューを見ていると本当にわくわくする。

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カキフライ、ポテトサラダ、水餃子、そして各々焼き鳥を注文する。私は砂肝とぎんなんが大好きなので、1本ずつ注文。つくねは全員頼んでいた気がする。甘辛いタレに輝くつくねに抗える人間って存在するのだろうか。

なお、狭い店内に男1人&女2人の3人組が我々も含めて3組もいた。「土曜の昼に西荻に来るような男って、『女友達』とカウントされていそうよね」と偏見にまみれた自説を展開しながら焼鳥をわしわしと食べた。ひどい偏見だ。

ある夜は東京駅へ。地元の友人が東京へ来ると連絡をくれた。上品な彼女の雰囲気に合う、「cafe1894」へ。落ち着いておしゃべりに集中できる雰囲気と、クラシカルな建物がとても好きだ。

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あまりお腹が空いておらず、私はフライドポテトを注文した。確かトリュフ塩。私が「夜に数名でゆっくりおしゃべりできる店」のオーナーだったら、絶対に細切りのフライドポテトをメニューに用意して、「塩・トリュフ塩・○○塩」とフレーバーを3つくらい作るな。ふつうの塩以外のフライドポテトがあるだけで、200円くらい高く売れそうだ。

フライドポテトの話はさておき、この友人は私と全く違う分野の仕事をしているが、会うたびに「自分も頑張ろう」と刺激をもらう。典型的な広く浅くタイプの私は、深く追求する求道者タイプの彼女と話すと、視界が一気に開ける気がするのだ。

11月末は、大学から10年の付き合いになる友人たちと鎌倉で「料理をしまくる会」を開催。7人で海辺の一軒家エアビを借りた。うち3人は夕方まではマリンスポーツをするとのことで、私を含む4人でイタリア食堂「タベルナッチャ」でお昼を食べる。

地ダコとごろごろ野菜のサラダ、太刀魚のフリット、マッシュルームソースのニョッキ、蟹のリゾットを注文。

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ニョッキがびっくりするほどおいしくて驚く。ニョッキって、こんなにおいしい料理だったのか…と一人でしみじみとしてしまった。

友人Kは「フリットって何?」と聞きつつ語源からどんな料理か推測しようとして、いざ出てきた太刀魚のフリットを食べて「人生で食った中で52番目くらいにうまい」と言う。彼はメロンパンの皮を「メロンパンの外殻」とも表現していた。独特のセンスにいつも笑ってしまう。

「友人と知人の間くらいの距離感」の人から「あなたのようなグルメなひとと食事に行くのは緊張する」と言われることがある。無自覚に妙なプレッシャーを与えていたら申し訳ないのだが、私は相手に食の知識は全く求めていない。たとえば相手が店を選んでくれた場合、「果たして私を満足させてくれる店かな?」などと海原雄山じみたことは微塵も思わない。その人が一生懸命探してくれたであろうことや、自分のお気にいりの店を紹介してくれることが嬉しい。グルメである前にヒトであるべきだ。

もし「海原雄山ムーブ」をする「自称・ごはん好き」がいたら、はったおしてやりたい。食いしん坊の暑苦しい食事に、時間とお金をかけて付き合ってくれるだけで感謝しろ〜!!

「おいしいね」と、その幸せを分かちあえたら十分なのだ。

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(なお、今回は農学部出身者の集まりだから、みんな総じて食いしん坊である。デザートまでしっかり食べた。私はパンナコッタ。イタリアンでLAVAZZAのカップでコーヒーが出てきたときのうれしさってなんだろうね)

夜はマリンスポーツ組とも合流し、ひたすら料理を作った。山盛りの春巻きを前に、幸せな気持ちになる。春巻きってパーティー料理にぴったりなんだなあ。

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春巻き(スタンダードなものと、豚小間+三つ葉)、しらすのひややっこ、太刀魚の刺身、刺身の中華風サラダ、コーンごはん、ワタリガニの味噌汁、ザーサイ入りの中華風ポテトサラダ、焼いたレバーなど。

翌日は江ノ島へ。友人の案内で、「海街diary」のロケ地の食堂で昼食を食べる。私は焼魚定食を注文した。この日はカマス。身がふわっふわで美味しい。家でここまでふわふわに焼けるようになりたいなあ。お皿がやけにキッチュでかわいい。

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☕️

こうして振り返ると、11月はほとんど一人で外食をしなかったなあ!コロナでしばらく会えなかった友人たちとまたおいしいものを共有し、くだらない話に花を咲かせる時間が戻ってきたことがうれしい。

ムレスナティーのこの精神で、来月もぼちぼち頑張るぞ~

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