見出し画像

好きな食べ物10個決まったからもてなします

ささいな笹さんによる、「好きな食べ物10個決まったからもてなします」というnote。さささんが好きな食べ物10個をコース仕立にして紹介しているのだけれど、私はこのnoteがとても好きです。ありがたいことにさささんにあっさりOKいただいたので、私も同じテーマで書きます。

はじめに

コースをご紹介する前に、なぜさささんのこのnoteが好きなのか、少しだけお話させてください。

今、「好きな食べ物は?」と訊かれて(多少考える時間があったとして)答えられる大人って、どれくらいいるでしょうか。そして、その答えは本当に本心から好きなものでしょうか?

幼い頃は「好きな食べ物は?」と訊かれれば迷わず「ハンバーグ!」と即答していても、大人になって「本当に好きなもの」を答えるのはなかなか勇気が必要だったりします。

人に合わせるうちに自分の好きなものが分からなくなったり、好きなものを否定されることを恐れたり。カッコつけるために本当に好きなものを偽ることもできる。

私と同世代のさささんは、自分の好きな食べ物を10個も(!)知っていて、そのうえ真に好きなものを私たちに開示してくれている。「アジのお刺身」に「トップバリュのお味噌汁」、「天文館むじゃきの白熊」まで。

もちろん、おいしそうな描写や、そもそも私は色々な人に「好きな食べ物3つ教えて!」と訊いてまわるほど人の推し語りを聞くのが好きだからテーマ自体にも惹かれるのですが、「自分の好きなものを知っていてかつそれをオープンにできる人」の魅力が詰まったnoteだからなおさら好きなのです。

私が推し語りしてしまったんだが?さささんの原作もぜひ読んでみてください。

コースのご紹介

さてさて、割烹肉村へようこそ。このたび考案いたしました「好きな食べ物10個〜ver.around30〜」を皆様に妄想上で振舞います。炭水化物が多めのコースとなっておりますので、どうぞベルトを緩めて、タイトスカートのチャックをさりげなく下げて、お楽しみください。

先付 

「アボカドをカッテージチーズと塩昆布で和え、仕上げに粗挽き黒胡椒を振ったもの」でございます。料理名も「アボカドをカッテージチーズと塩昆布で和え、仕上げに粗挽き黒胡椒を振ったもの」でございます。
アボカドのまったり感、カッテージチーズのさわやかな風味、塩昆布の塩気、そしてアクセントの黒胡椒が全体をきりっと締めてくれます。

お凌ぎ

炙りえんがわでございます。あいにく単体の写真がなくかつおやまぐろも乗っておりますが、奥の炙りえんがわにご注目ください。えんがわのねっとりとした脂と、炙ることで加わる香ばしさを舌の上でどうぞお楽しみいただければと存じます。塩はしておりますので、醬油はつけずに。お好みでレモンを絞ってどうぞ。

吸い物

キンキンのオールフリーをどうぞ。下戸の私もおいしく嗜んでおります。ほかのメーカーさんのノンアルコールビールも素敵ですが、一番おすすめはオールフリー。ごくごくと飲めます。ふるさと納税の返礼品でいただいたストックがございますので、どうぞお代わりもご自由に。

焼き物

※「私の好物を最もおいしい順番で召し上がっていただきたい」との思いから、割烹の順番は無視してまいります。

焼き物の砂肝でございます。焼き鳥にいたしました。ぎゅむぎゅむとした歯ごたえ、噛むほどにあふれてくる肉のうまみ。そしてすぐさまオールフリーをぐいっと。私は焼鳥屋では必ず砂肝を注文しますが、なんなら砂肝食べたさに焼鳥屋へ足を運ぶことすらございますが、先日久しぶりに訪れた鳥貴族のメニューより砂肝が忽然と姿を消していたことに呆然といたしました。己の無力さを痛感しております。

ご飯

筋子のおにぎりでございます。海苔はパリパリではなく、ごはんの湿気でしっとりとしております。中には筋子がぎっしり詰まってございます。ほうじ茶とともにどうぞ。

強肴

揚げたてのフライドポテトでございます。皮つき、厚切り、外はカリッと中はほくほく。まずはシンプルに塩を振ってお召し上がりください。そのあと、お好みで別添えの山椒・クミンもどうぞ。オールフリーのお代わりもお持ちしました。

お口直し

盛夏のさなか、もいだばかりのトマトをきりっと冷やしました。トマトのみずみずしさと甘さをどうぞお楽しみください。フライドポテトの油をさっぱりと流してくれるかと存じます。塩気の欲しいかたは、少し上等な塩もお好みで振ってみてください。トマトの甘味が際立ちます。

煮物

京都「駱駝」の麻婆豆腐でございます。「麻婆豆腐」ではなく、あくまで「京都・駱駝」のものでなければいけません。私を麻婆豆腐好きにさせた元凶であります。山椒がこれでもかと効いていて、油もたっぷり。こればかりはオールフリーではなく、アツアツの中国茶をどうぞ。一口一口食べるごとに汗が流れ、舌は痺れ、胃の底が地獄の釜もかくやというほどに煮えたぎってくるような気がしませんか。それでいて、完食後はふしぎな爽快感に包まれていることでしょう。都内各地を食べ歩いても、いまだに駱駝を超える麻婆豆腐には巡り合えておりません。京都まで足を運ねばならない、罪深い麻婆豆腐をご賞味ください。

ご飯

たまごかけごはんでございます。醬油ではなく、白だしを適量かけております。どうぞ脇目もふらず、わしわしとかきこんでください。麻婆豆腐でしびれた舌と燃える胃が落ち着くことでしょう。

デザート

最後は「皮がざくざくのシュークリーム」でございます。中はカスタードクリームがぎっしり。写真はたまたまナイフとフォークが添えられていますが、どうぞ手づかみで。そして、もしできればちまちま食べるのではなく、3口くらいで頬張ってみてください。ザクザクとしたシュークリームの皮と、溢れるカスタードクリームの甘さに、得体の知れない元気がわいてきませんか。

🥑🍣🍺🍙🍟🍅🥚🍚

いかがでしたか、私の好物フルコース。ごはんものが3回でてきましたね。さらにフライドポテトも。いかに糖質と塩分を愛しているか、自分でもよくわかりました。

他にも好物がたくさんあるので、悩みに悩んで取捨選択しました。アジフライ、生春巻き、パッタイ、チヂミ、さけるチーズ、ホタルイカ、しめ鯖、空豆、タコスチップス、餃子、ギリシャヨーグルト、ゴーヤチャンプルー、カーリーポテト、小籠包、山菜の天ぷら、たけのこ、春巻き、サイゼのフォッカチオ………。君たちのことも好きなんだッ……。

ささいな笹さん、本当に楽しい企画をありがとうございました!ちなみに、さささんが「理想のxx(ごはん)」 というテーマで書いてくれました。こちらもとてもおなかのすく記事なので、ぜひのぞいてみてください。さささん、ビッグラブ!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?