遂に発症か? 双極性障害
発症?
昨日の朝の出来事だった。
私は夢を見た。話すと長くなるし、本題から脱線するので夢の内容に関しては言わないけれども、是非とも正夢となって欲しいと思える素敵な夢だった。私はここ最近、就職、親との関係、健康、等々。何かも上手く行っておらず、ストレスが身体に蓄積していた。しかし、夢を見て、多幸感に包まれた私は、蓄積していたストレスが一気に身体から抜け落ちる感覚がして目が覚めた。目が覚めると――私は生まれ変わっていた。狂気を感じる程、元気な私に。
昨日は朝からWeb面接等、スケジュールが詰まっており、それなりに忙しい一日を過ごした。しかし、朝から晩まで殆ど疲れを感じず、そればかりか異常に活動的で、エネルギーに満ち溢れ、普段はしないような事までやり、非常に楽しい気分で一日を過ごした。何をしても疲れないし、何もしなくても楽しい。そんな状態となり、それは今も尚続いている。悩んでいるのに楽しい気分に邪魔され、真剣に悩めない事が悩みだ。
この様な状況に直面した私は、ある可能性を悟った。この異様に元気な状態は躁状態かも知れない、と。双極性障害を発症してしまったのかも知れない、と。まだ可能性レベルではあるが……残念ながら、その可能性は非常に高い。
母からの遺伝?
双極性障害は20代で発症するケースが非常に多い。私自身、いつ発症してもおかしくないと、それなりに覚悟はしていた。
何せ、私の母が双極性障害なのだ。母は双極性障害としては軽度のようだが、それでも、明確には覚えていないが確か私が高校生の頃、手の着けようが無い程の鬱状態となった事がある。その時は、支離滅裂な言動を繰り返し、いつ自殺してもおかしくないとヒヤヒヤしていた。鬱状態に付き合わされている私や、父や姉弟の方が気が狂いそうだった。その状態は一ヶ月程続き――ようやく軽鬱程度の状態に回復した時、母自ら診察を受け、ようやく双極性障害である事が発覚した。
振り返ってみれば、母は昔から躁状態や、鬱状態を疑う事が多かった。まるでおとぎの国の住人のように楽しそうで、私達を車に乗せ、様々な場所を回ったり、夜通し、自作のおとぎ話を私達に聞かせたり。かと思えば、異常にダルそうで、私達を幼稚園に行かせるのも嫌がり、一日中寝転んでいたり。子供心に一貫性の無い人のように思えたが、今思えば双極性障害に起因する、躁状態と鬱状態だったのだろう。その母から生まれた私だ、遺伝性により、双極性障害を発症する事は十分過ぎるほど考えられる。
双極性障害の原因については、はっきりとした定説は無い。しかし、有力な仮説として、ミトコンドリアの変異が原因で、セロトニンの分泌に異常が出ているというものがある。理化学研究所の研究結果等でそれが示されている。
(前略)以上のことは、双極性障害のリスクとなるミトコンドリア関連遺伝子変異があると、ミトコンドリア機能障害が起きやすい脳部位にあるセロトニン神経細胞内のカルシウムイオンの制御に変調を来し、セロトニン神経細胞が活動しやすくなった結果、セロトニンが過剰に分泌されることが、双極性障害の病態に関与している可能性を示しています。 (理化学研究所
日本医療研究開発機構 『双極性障害におけるミトコンドリアとセロトニンの関係-Ant1変異マウスの解析から新しい治療法の開発への道筋-』より)
ミトコンドリアは完全な母系遺伝であり、母から子には遺伝するが、父から子には遺伝しない。母の形質のみが、子に受け継がれるのである。私の母が双極性障害を引き起こす変異したミトコンドリアDNAを保持しているのならば、私にも引き継がれていよう。とするならば、発症はある種必然とも言える。
三重苦
先ほどはミトコンドリアDNAによる遺伝性の可能性を指摘した。しかし、それ以外にも発達障害の二次障害として、双極性障害を発症するケースが多いそうだ。
プロフィールを見れば分かると思うが、私はADHDとASDと言う、二つの発達障害を持っている。幼い頃から、私はこの二つに苦しめられてばかりいた。こだわり、不注意、癇癪、対人関係、等々。発達障害に起因する問題を行く先々で引き起こし、困った事ばかりだった。
そんな二つの発達障害であるが、このサイトによると、成人のASDが双極性障害を発症する割合は7%であり、またADHDの内、38%に気分障害が併発し、更にその内の21.2%に双極性障害が認められると言う。しかも、発達障害の症状が双極性障害を誘発する可能性に関しても触れられている。要するに、ざっくり言えばこうだ。発達障害と双極性障害、両者が併発する可能性は極めて高いと!
そう考えると、ますます双極性障害を発症したという疑惑に真実味が増してくる。しかし……信じたくない私がいる。何せ、ADHDとASDで既に二重苦だ。それに、更に双極性障害が加わるとなれば、三重苦……考えただけでもゾッとする。
今後、すべき事
今後、精神科の診察を受け、双極性障害を発症したか否か、していた場合、「三重苦」とどう向き合って行くべきか。医師からのアドバイスを受け、適切に対処していきたいと思う。
今後、鬱状態に陥る可能性は十分に有り得る。その時こそ、「三重苦」と向き合わねばならぬ正念場だ。打ち勝つ事も、治す事も出来ない障害。逃げずに受け止め、対処していきたいと思った次第だ。
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