統率者禁止改定と《動揺する傍観者》
9/23の禁止改定にて《波止場の恐喝者》《宝石の睡蓮》《魔力の墓所》《有翼の叡智、ナドゥ》が禁止という大波乱が起こりました。その反響は色々とありましたが、それを見た結果感じたことを書いていければと思います。
私自身の考え
まず私の考えとしては今回の禁止には肯定的です。
私はEDHはよりカジュアルなゲームになって欲しい、けどそれは他人に強要する事ではないし、自分だけ弱いデッキを組んでも付いていけず遊べないだけなので強いデッキを組んだ上でバランスを取りながらやりたい事を出来るようゲームメイキングしよう、そして自分が勝つことには固執せず体験を大事にしよう、という考えで最近はデッキ構築及びプレイをしています。なので禁止によってゲームスピードが下がるのはバランスが取りやすくなるため望ましいです。
より細かい考えについては過去に書いた記事があるのでもしお時間があるようでしたらお読みいただければと。
資産的な面としては、私も各カードは持っているので痛手はあるのですがそんなに使っておらず各1枚づつだったのでかなり軽微な方だと思います。
しかし5枚以上持っている人もいて何十万円という損失になっている人もいるのを考えると、ここに関しては何かしらのカバーをして欲しいかなとは思います。晴れる屋の禁止解除EDHなどは一つの例ですね。
SNSで見る他プレイヤーの反応
主にTwitter(現X)やnoteでの他プレイヤーの反応を見ると批判的な反応が多数を占めているのが良くわかります。比較的中立的な記事や動画に対するコメント・引用を見ると9割方は批判的です。
それらに関しては禁止されたのが高額カードだったという資産的な問題も大きな要因ではありますが、それ以上に《宝石の睡蓮》《魔力の墓所》の有無がプレイ体験を大きく損なうという考えが強いです。
マナ加速が弱体化するという事は、その分マナコストの大きい統率者は唱えにくくなるため単なる環境の低速化ではなく統率者格差の拡大につながるというのも一つですね。これはもっともだと思います。
また、これを機に本国の統率者委員会に依存しない別のルール体系を作ろう、という機運も高まっています。
私のデッキレベル…低すぎ…?
以上が主観及び客観の話ですが、色々な反応を見ていて一番思った事は、私の考えていた「強い」は実は弱かったのでは…?という事です。
もちろんcEDHのつもりは無いのでそれより弱いとは思っていましたが、マナクリプトは意外とダメージが痛くて10点も食らうと致死リスクが高まるので高速デッキ以外では控えようとか、宝石の睡蓮のような一時的マナ加速だと統率者をすぐ除去されたらジリ貧なので持続的なマナ加速を優先しよう、といった考えでいました。
ただ色々な意見を見ているとマナクリプトのダメージを気にするようなレンジでEDHをしていない人が想像より遥かに多いようです。
私の属する身内コミュニティは勝つことを重視するプレイヤーはいないものの年齢層が高いのもあってデュアラン等再録禁止も遠慮なく使うデッキレベルが高いコミュニティに属している認識でした。
しかし様々な意見を見ていると、どうもそれでも想定されるデッキレベルよりも大分下で、5マナ以上の統率者を唱えるには《宝石の睡蓮》《魔力の墓所》の補助が無いと厳しいというのが主流(?)の環境のようです。
もしかしたらそれも大きく偏った情報で、実際はもっと低いレベルが主流なのかもしれないのですが、身内以外とEDHをする機会がほとんど無かったため、これを機に店舗で行われる非競技EDH会にも参加して実際のところを体験してみようと思いました。
身に染みついたEDHの常識が他所では非常識だったら怖いですね…禁止云々よりもそんなことで《動揺する傍観者》になっていました。
それでは皆様、禁止改定後も良きEDHライフを。
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