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EDHはどう組むべきか?に対する見解

 EDHは基本的にはパーティーゲームなので、1人が滅茶苦茶強いデッキを使って即勝利するのも1人だけ弱いデッキでゲームに参加できないのもつまらないですよね。
 とはいえデッキの強さを合わせるのは難しい…というのは散々話題になっている事です。そこでどうやってデッキを組むべきかについての個人的見解をつらつらと書いていこうと思います。


デッキは強く組んだ方が良い

 いきなり荒れそうな書き出しですが、これには理由があります。
 例えば初手がこんなハンドだったとしましょう。

You Win!

 邪魔されなければ初手1ターンキルです。しかしここで「土地を置いてターンエンドする。」という選択肢があります。
 はい、ここで「それは舐めプじゃね?」と思った方!大分競技思考が強いです。私もそう思うところはあるので否定はできませんが、EDHをみんなで楽しもう!と思ったなら1ターンキルであってもそれを決めずにゲームを進めるのも一つの選択肢というワケです。

 では今度はこんなハンドだったとしましょう。

Good Game

 はい、一生勝てる気がしません。統率者の勇丸を出して殴りタフネス3を前にモジモジする以外やることは無いでしょう。これではゲームに参加できません。

 非常に極端な例を出しましたが、要は

  • 強いデッキは弱く回すことができる

  • 弱いデッキは弱く回すことしかできない

という事です。なればこそ、可能なら強いデッキを組み、周りを見ながらそのデッキをどのくらい強く使うかを調整するのがみんなで楽しく遊ぶ上で融通が利くという事です。

とはいえやりたいことを捨てる必要は無い

 デッキは強くした方が良い、とは言いましたが、これの主目的はあくまでゲームを楽しむためです。ゲームを楽しむために使いたくないデッキを使うのも本末転倒ですよね。
 なのでやはり第一はやりたい事を重視するべきで、その上でデッキを強くしよう、という事です。
 例えば私が今使っている《メレティスのキナイオスとティロ》にはデュアランがフルで入ってますし打ち消しや除去も多数入っていますし追加ターンだってあります。しかしやりたい事は「土地沢山並べるの気持ちいい!!」なので勝つことを第一とはしていません。土地が20枚並んだらもう勝ったも同然です。別に何も勝ってないんですがやりたいことはやり切りました。

やりたい事をやり切った二人

 ただ仮に対戦相手が5ターン目にコンボを決めたとしたら土地を並べることもできません。そういう時のための妨害パーツです。つまり「やりたい事をやるためにデッキは強い方が良い」という意味もあります。

4人対戦なら勝率は25%

 そしてここで注意なのが「やりたい事=勝つ」にしてしまうのは危険だということです。
 当たり前の話ですが、プレイヤー4人でEDHをした場合、基本的にはそれぞれの勝率は25%です。こんな勝率じゃ物足りない!最低50%…いや60%は欲しい…!そう思うのは決して間違いではなく普通の事です。
 しかしその分勝率が下がっているプレイヤーが他にいるということを注意しなければいけません。みんなで楽しもうと思うなら4回に1回しか勝てないという当たり前を受け入れることが非常に重要なワケです。

具体的なカード選び

 さて、ここまではデッキ構築やプレイングに対する考え方を書きましたが、続いては強いカードについて書いていきます。
 個人的に入れて問題ないと思う強いカードはこういったカード達です。

Top 100 Saltiest Cards

 波止場はねえよ!という声が聞こえてきそうですが、これらのカードは関しては強いカードは弱く使うことができるというのが重要なポイントです。
 例えば悪魔の教示者で沼を持ってきてもかまいません。ソープロで苗木を除去してもいいですし、波止場の恐喝者のマナを使ってWood Elementalを唱えてもいいでしょう。
 当然強いカードなので意志の力で相手のコンボを止めたり森の知恵でアドバンテージを稼ぐこともできます。つまりこれらの強いカードにはどう使うかの選択肢があるワケです。
 デュアランだろうとマナクリプトだろうとタイムワープだろうとオークの弓使いだろうと選択肢のある強いカードは使い方次第という事です。

 逆にオススメしない強いカードとはこういったカード達です。

嫌いなカード並べたワケじゃないっすよ!?

 土地を縛るのが悪いという話ではありません。これらが共通するのはお目こぼしができないというところなのです。例えばマナファクトに頼り切ったデッキを回してるA君に対してカーンを出し「うーん可哀想だからその印鑑は能力起動してもいいよ」…なんてことはルール上できません。
 つまりこれらは先ほど挙げた強カードと違い使わせないという選択肢しか無いカードというワケです。もちろん使い方次第でゲームを面白くすることができますが非常に使い方が難しいカードです。

まとめ

 色々と書きましたが、要は
「デッキやカードが強い事は本質的な問題ではなく、むしろ強くも弱くも使える選択肢である」
「みんなで楽しむにはプレイングやゲームの目標が重要である」

ということです。
 …とは書きましたが、この「強いカードを弱く使う」って大変難しいんですよね。昔からマジックやってて大会にも何度か出てたりするとつい勝つために強いカードを使ってしまいます。
 それをどうやって抑えてパーティーゲームとして盛り上げていくか…これはもう人間力ですね。それを鍛えていくしかありません。

 それでは皆様良いEDHライフを。


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