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孤独だからこそ

私はつい最近まで、孤独というものがとても嫌いだった。
幼いころは、自分の気持ちを上手く言葉にすることが出来なかった。だから、伝える事が出来ず分かり合えないこともあった。
大人になるにつれ、自分の心を言語化する事が上手くなった。これで私を理解してもらえる。
そう思っていた。

しかし、気づいてしまったのだ、

「私の全てを理解出来る人は誰一人としていない」という事を。

ズドーンと重い衝撃をうけた。

どんなに伝えても分からない、理解されない事がある。私の気持ちは私にしか分からない。理解されない。そんな事がとてつもなく寂しく、悲しく感じたのだ。

この時初めて孤独というものを感じた。

私は、この孤独との向き合い方がいまいち分からず、誤魔化し、埋めて生きてきた。

先日、大学時代の友人と久々き会ったのだが
この事を話すと、こんな事を言っていた。

孤独だからこそ周りの存在が有難いと思える。

誰一人として私の全てを理解出来ない。
だが、そんな世界だからこそ、
笑いのツボが合う友人、考え方が似ている友人、行動が似ている友人、一緒に悲しんでくれる友人
そして、私を理解しようと歩み寄ってくれるパートナー。

当たり前なようで、とてもとても有難い存在なのだと気づいた。
孤独だからこそ。人は一人だからこそ、自分の気持ちを少しでも分かってもらえる人が居ることはとても有難い事なのだと気づいた。

孤独が嫌いな私だったが、孤独のおかげで一緒にいてくれる人の有難みがわかった。

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