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ブラウン管を放電する

アーケードゲーム筐体を久々にばらすことになったので禁断の……

勇気を持って差し込むべし

私はSNKのビデオゲーム筐体MVS-U4/29(下の写真のやつ。一度くらいは見たことある人もいるのではなかろうか)を持っているのだが、この都度設置場所を移動することになった。

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移動にあたって必要なことといえば分解である。なにせ、横幅620mm ,奥行790mm ,縦幅1266mmというサイズ感であり、さらには重量も80kgはゆうにある。分解して小分けにしないことには移動させることが困難なわけだ。少なくとも出っ張っているコンパネは外す必要があるし、部屋の出入り口を通すためには一番下の台座も外さないといけない。

ただ、何をするにもブラウン管がとにかく邪魔になってくるので、これを取り外さなければならない。29インチのブラウン管はとにかくでかいし、重く、これを取り外すのが筐体の分解にあたっては一番大きな仕事といえるだろう。気が重いがやっていかないことには仕方あるまい。

まずはブラウン管にアクセスできるように前面を開閉する。

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次に、ブラウン管を固定しているフレームがネジ止めされているので、そのネジをとる。下の写真の赤丸部分がそれにあたる。ちなみに左のナットで止まっているものはブラウン管をフレームに固定しているものなのでいじらなくてよい。

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ネジを取り外したら配線類に気をつけながらブラウン管を手前に引っ張る。ただし、重量があるので思い切りよく行き過ぎないこと。ここからは感電の恐れがあるので、ゴム手袋をはめていく。耐油&静電でお世話になっているビニスター。

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アースとったほうがいいらしいので、マイナスドライバーと筐体のフレームに雑な付け方で配線。

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ブラウン管を手前に引っ張ると、上部にキャップ付きの赤い線が出ている。いわゆるアノードキャップというやつ。

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ブラウン管に電流が残っていると危ないので、先程用意したマイナスドライバーをこのキャップに差し込んで放電する(ちなみに、今回は自然放電も1週間はしている)。念には念を入れてゴムシートでくるんでマイナスドライバーを持つ。

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恐る恐るやっても怖い時間が長いだけなので一気にブスッとやる。今回はとくに音なども出ずに終了。

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これで、感電の恐れがなくなったので、問題なく取り外しできる。ブラウン管を気合で持ち上げて移動し、あとは黙々と本体をばらしていけば無事完了である(組み立てがめんどいのだが)。

noteの住人に筐体を入手しようとしている方がいるとも思えないが……ご参考までにということで。

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