なるほど、「SNKアニバーサリーファンブック」が出たからあの2冊が犠牲になったのだな?
完全なる邪推だが、やりかねない。
延期に延期を重ねついに発売
長き時を経てついてに「SNKアニバーサリーファンブック」が発売された。もともとは1年前に発売される予定だったのが、3ヶ月ほど延期されて今年の4月になり、7月になり、もうこのまま出ないのかと思われただけにまずはよかった。めでたしめでたしといったところである。
だがしかし、刊行を素直に喜ぶわけにもいかない。中身をまじまじと見ていて思ったが、なるほどこれは「NEOGEOパーフェクトカタログ」と「ハンディゲームマシンコンプリートガイドデラックス ゲームギア・ワンダースワン・ネオジオポケットEdition」が発売中止になったのもわかるような気がする。気がするだけでそうじゃないのかもしれないが、そう見えてしまう。
なぜか? SNKアニバーサリーファンブックでは第2章の項目でこれまでSNKが出したゲームが業務用・家庭用問わずカタログ形式でほぼすべて紹介されているのだが、これが完全にカタログ本のテイストなのである。もちろんネオジオポケットのゲームも載っているし、ネオジオハード以外で展開されたタイトルも網羅するなど抜かりはない。ネット上に展開されている見本ページの画像がわかりやすいので貼り付けておく。
ちなみに、発売が予定されていた「NEOGEOパーフェクトカタログ」は各タイトルが以下のイメージで紹介されるはずだった。1タイトルあたりの情報量はパーフェクトカタログの方が多い感じだろうか。
いかがだろう。かぶりを恐れたのか、非公式じゃないものが乱立するのを嫌ったのか、親会社の意向なのかは正直よくわからない。よくわからないが、SNKアニバーサリーファンブックの存在が、コンプリートガイドならびにパーフェクトカタログの発売中止とまったく無関係ということはないだろう。
実際のところはそう見えるだけで、全然そんなことねえぜという話であることを願うばかりだが、それにしたってこんな邪推されるような行動をわざわざとらんでも……レピュテーションリスク考えた企業行動になってなくて、勝手に心配してしまう。今も昔も変わらずといったところか。
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