5. 「ホーム」の道を作る
コロナ禍で撮影のためのお出かけがしにくくなり、
日常の中で撮影の機会を増やすにはどうすればいいかを考えました。
私の日常で撮影できるタイミングは「通勤路」「出社中の昼休み」「夜のゴミ捨てついでの散歩」「休日の買い出し」です。
初めは、闇雲に歩いていましたが、いつしか好みの道が出てきました。
その道を「ホーム」と考えるようにしました。
「ホーム」と考えるようになって良かったことがありました。
1. 撮影場所に悩やむことが減る。「今日はどこを撮影しよう?」と思ったら、とりあえずホームの道にする。
2. 頻繁に通ることで、小さなな変化に気がつける。「気づき」はシャッターチャンスを増やします。
3. 「気づき」でシャッターチャンスが増えて、小さな変化が楽しみになる。楽しいので、さらに小さな変化を探すようになります。
「ホーム」のデメリットがあるとしたら、
1. 毎日通うと飽きる。
2. 変化が小さいので、シャッターチャンスを自ら積極的に見つける必要がる。なんとなく歩いていると見つからない。
3. 被写体が変わり映えしないので飽きる。(これは、どうしようもないですね。)
良い点も悪い点もあるのですが、
「ホーム」という考えが「道」に愛着や安心という感情を持たせてくれました。
「道に愛着と安心感。」不思議な感覚でした。
特に、メインの道の「通勤路」を歩いていると安心します。
色んな道を歩いて、久しぶりにホームの道を歩くと、
変わらない安心感と、ほんの少しの変化が嬉しくなります。
同じ道なのに、
その時の体調や精神状態で注目するところが変わるのも、楽しい発見でした。
昨日と大きな変化はないはずなのに、今日は気が付く被写体があります。
逆に、昨日見つけた被写体が、今日は見つけられないこともあります。
わずかな変化への気づきが、体調や精神状態のバロメーターになっているような感じです。
一期一会に一喜一憂し、何でもないただの道草を、美しく見せてくれる。
「ホーム」はそんな素晴らしい経験をさせてくれます。
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