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休職という戦略的撤退 前編


2人目の育休を経て今年の4月に復職をしてみたら、仕事・育児・家事バランスが崩れてキャパ限界だったので休職をチョイスした。

心療内科から頂いた診断名は適応障害。
診断名を聞いてなるほどと、全私がうんうんと大頷きで納得した。

適応障害とは、日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。症状はゆううつな気分、不安感、頭痛、不眠など、人によって様々ですが、仕事や学業などを続けたり、対人関係や社会生活を続けることに問題のある状態となります。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-041.html

私のわかりやすい症状は寝れない・食べれない。
3か月で8㎏痩せた。
逆流性食道炎や副鼻腔炎の繰り返しで1日に4~5回吐いていた。
吐くのはものすごくエネルギーを使う。
喉も痛いし口腔内の後味も悪いし
気分も落ち込む。

妊娠中に吐きつわりの女王として生きたため
吐くのには慣れており、今回の嘔吐はつわり以上のものではなかったので何だか耐えれた。


というわけで、ただいま前向きな戦略的撤退という名の休職中である。

家族4人で生活して、夫婦2人の収入源が
1人減った。50%オフ。
7月に給与が振り込まれ(自分の働いた分だがもの凄くありがたかった。ちょっと泣いた。)不足分は貯金で補い過ごしている。

なんと育休中から貯金は崩しており、貯めたお金がほとんど、いよいよ口座から出ていった。すっからけっちん。

看護師として血汗涙を流して働いたお金達がにこにこばいばいである。
(BTSの血・汗・涙~ピッタンヌンムル~が大好き。)


今は傷病手当の申し込みの途中で、実に綱渡りの生活である。
ありがとう、社会保険。
ありがとう健康保険。

日本国民で良かったし、今の職場に勤めていてよかった。
日頃の健康保険を運営してくれている人々にも感謝である。



休職をして貯金もすっからけっちん。
2人の妊娠出産育児を経て、マミーブレインによる記憶力・判断力低下の私33歳、ちなみに後厄。

マミー・ブレイン:最近の研究では、妊娠と同時に脳の変化が始まり、産後にはホルモンの影響もあって、脳が7%ほど萎縮することが分かってきました。研究によると妊娠時より脳の変化は始まり、出産後は少なくとも2年間、脳は変化し続けると考えられています。

参考文献: 平成27年度国際交流助成(海外渡航) 公益財団法人中山人間科学振興財団活動報告書 2015

そして朝5時起きでダブルワークの為ギチギチに働きながらも、19時までには帰宅し家事育児もする夫。

現在はこの2人メインで我が家を運営している。



戦略的撤退(休職)をしてみて、
時間に余裕のある生活で得たのは心に余裕がある生活だった。

愛する夫と愛するこどもたちに、にこにこできる時間が増えた。
にこにこはいいぞ。

家の中の1人がにこにこしていたり機嫌がいいと、
それは他の3人にも多少は移り家は明るくなる。



私の大切な答えは、
今の家族との明るい生活である。


夫と、どんどん手が離れていく予定のこども2人。
私は愛するこの人たちと、とにかく楽しくやっていきたい。

私はこの先、大いに絶望する事があったとしても
家族の存在があれば生き続けられる。

シビアな疾患に罹患しても、きっと死ぬまで
それなりに自分らしく生きれる。

自分のためではなく大切な人のために生きるほうが自分には合っている。

これを見つけて、自覚して
心に留められてよかった。




休職して身体と心を休めるために
今まで遠慮してできなかったことをしてみた

・クーラーと扇風機のある部屋

・新しく買った肌触りのいい部屋着を着て昼寝

・以前はしんどかった料理が、材料費をケチらずにいると楽になったこと

・しなければならないが減って、自分のしたいときにできる家事


今のこの生活で
めちゃくちゃ満たされてしまった。

現在コーチングを受けて4ヶ月、自分の内面を模索中の私は気付いた。
自分の中に、全ての答えと可能性があると。
かっこいい。
かっこいいことを言ってみたかった。

そうすると、いろいろ欲しいものがぽこぽこと顔を出すのである。

このnoteを書いているのもそうだし
機能のたくさんついたミニバンも欲しいし
我が家自慢の、無料でつけてもらったウッドデッキに置く椅子やミニテーブルも欲しい

しかし戦略的撤退(休職)中の身、ほしいものをほしいと言っていいのか。


夫はキャパオーバーを繰り返しながらキャパをどんどん拡げて働いている。
働いていて、進学もして、家事育児もする夫に対して

罪悪感が、やっぱりあった。私も人の子だったんだ。


大変だったのは
夫に対して申し訳ないな、と思っているうちに
ほしいものがわからなくなってきたことである。



私は何がしたい?
何がほしい?
どんな環境に身を置きたい?

コーチングを受けて、日常化してきた
うねうねとした自問自答をするわけである。
すると、おかしいのだ。
いままではわくわくしていたのに、気分はなぜだかどよ~んと暗い。

コーチングを受けてから自分自身と向き合うことが楽しみだった。
しかし、最近は向き合うことがねばならないになっていたことに気づいた。

のどが狭くなってひゅっとした。ガーン。

しないといけないことは、しても楽しくない。
しても楽しくないことからは取り置きして、ひとまず離れた方がいい。

これは身を守る為に身につけたことだ。



コーチングでみつけた自意識
「強欲で海賊のような5さいの私」と

休職して1ヶ月で現状の生活に
満ち足りている感を得た
「現状に満足しそうになる33歳」

この2つの私の間にギャップが生まれた。


こんなはずでは、私の海賊はどこにいった。
マイパイレーツ。

「がはは、俺はなんでも手にいれる。
それもくれ、あれもこれもしたい
見せたい景色を見せてやるから俺についてこい
酒だ、飲め、踊れ、踊ろう、わー!」の私が行方不明になった。

そして「私は私が世界で一番好き。
私はしたいことをしたいときにしてるだけ
好きなものも多いし嫌いなものも多い、おまじないが好き。」
な5歳幼女マインドもどこかに行きかけた。


ちっちゃい喪失感を味わった。

おそらく休職中の生活に慣れてきたんだろう。

でもでも、社会性とか役割とか社交性を
取っ払ったある意味ピュアな自分ともう少し話したいのだ。

なんと、
呼び起こすのは割と簡単だった。


自分自身に、したいことをしているか、
買いたいものを買っているか、
わがこのように何かに対してイヤイヤしているかを問うてみた。

そうしたら、なんだか消去法で選んでいることに気づいた。

これが欲しい、のではなく買える方を選んでる。

まいった。

欲しい物がわからなくなっていた。
自意識が迷子で、こうなるともう、全方位イライラである。



生きているうちにいつか買うでは手に入らないものが多い。


推しが兵役に行って、活動している期間が限られたり

好きなチョコレートが生産中止になったり

タイミングが合わずに
手に入らない可能性が増える。


私の中で小さい衝撃だったのが
チョコレートの「霧の箱舟」だ。

もう会えない「霧の箱舟」


2018年に生産中止になっていた。
いつでも手に入るものだったがもう手に入らなくなった。
完璧に寂しい。

エアインチョコの先駆け、
安いのに安定のおいしさ。

エアロもいいけど、霧の箱舟もよかった。
LOTTE、感動をありがとう。


後編へつづく
https://note.com/nikobye_ikedon/n/n3e1981b15a9a

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