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長女の苦悩

こんばんは。森田名月(モリタナヅキ)です。

 私は長女です。4人きょうだいの2番目、兄と妹2人います。今時4人きょうだいって珍しいでしょうか。私の周りには意外といます。そして、長女はやはり長女っぽいな、と思います。

 私の家族は歌が大好き。兄が合唱部だったこともあり、みんなが家にいたときは大合唱が始まります。誰かが歌うと、一緒に歌う。私は音痴なので、妹に音程を訂正されたりもします。それは少し不快になります。

 賑やかなのには慣れていますが、一人でもいるのも好きです。

 私は大学も地元、就職も地元だったので、実家にいた期間が誰よりも長かった。ひとり、また一人と家を出ていくのを見送るのに耐え兼ね、一番下の妹が上京するのと同時期に一人暮らしを開始しました。

 正直私は家族に対する思いが、人よりも薄いと思っていました。

 小学生の時、「宝物は何ですか?」という質問をされ、「お金かな?」「たまごっちかな?」と考えていた。しかし、みんなの答えは当たり前のように「家族」や「友人」だった。

 自分が恥ずかしかった。そして自分がいかに冷たい人間なのか悟った。悲しかった。どうしてこんな人間になってしまったのだろうと思った。

 私はずっと、温かい家族を築くことを夢に思っている。

 でもね、人を心から愛せないと、愛してもらうことなんてできなんだということも、学んだ。

 妹たちが帰省してきて、また、あの頃の賑やかな我が家が蘇る。忘れていたものを必死に取り返すように、今、家族と素直に向き合おうとしている。

 いつか心から、ありがとうと言えるように。

 明日が仕事納めです。今日はこの辺で。おやすみなさい。

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