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養護教諭向けICT研修

私は、現在養護教諭向けICT講師として活動をしています。今までに研修に参加した人数は合計310名以上に上りました。

オンラインに限らず、実際に地区の養護教諭部会や学校保健部に出向いてワークショップ形式研修のお手伝いもさせて頂く機会が増え、全国の養護教諭と養護教諭を目指す学生のお役に立てばと思っています。

超入門編では保健室の業務について、アナログ作業の見直しとICTの活用を提案しています。

アナログの仕事が多すぎて新しい仕事が追加される余裕がない状況では、古い仕事を整理し、少しずつ業務を減らしてICTの学習や活用に時間を割くことをおすすめしています。


来室対応などの緊急性の高い重要な業務は必要ですが、二度手間になる事務作業やお茶出し対応(!)など、緊急度も重要度も低い仕事に時間を取られることが案外多いです。

アナログの仕事を見直し、ICTの活用によって業務の効率化や負担の軽減を図ることで、保健室の業務に時間と気持ちの余裕を作ることができると思います。

本研修では、皆さんが困っていることや改善したいことに対して、ICTを活用した解決策を一緒に考えていきます。


ICTの活用方法としてまず「フォーム」をおすすめしています。
・保健室の来室記録
・健康観察、出欠席
・水質検査
・保護者面談

次におすすめしているのがデザインアプリCanvaです。
・ほけんだより
・掲示物
・健診前の保健指導
・スライド
・委員会活動

そして必要な環境整備のために、根拠ある資料を基に校長の許可や教育委員会への予算要望の方法など具体的な話をしています。子どもに一人一台端末と言っているのに、いまだに養護教諭には端末が準備されていない、Wi-Fiがない、という声が多く届いています。不登校対応について養護教諭が果たす役割が大きいと言われている中、令和4年に改正された「生徒指導提要」には不登校対応にもICT活用が重要だと書かれています。


子どもたちの様々な課題のために、養護教諭がICTスキルを高めつつ、環境整備を整えていく必要がありますね。

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