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過渡安定度と超速応励磁方式

平成29年度 電験二種 二次試験 電力管理 問2

(2)励磁方式の応答性
・励磁方式の応答性を上げると事故除去後の線を上側に持っていくことができ
というところの理屈というか原理がいまいちピンときません

H23年の電力管理の論説で
「サイリスタ励磁方式は頂上電圧(界磁の印加最高電圧)を高くすることができるので系統事故除去後の回復電圧を高くし,発電機の電気出力を大きくして過渡安定度の向上を図ることができる」
という解答がありましたからまさにこれのことを言っているのだと思うのですが・・・

一般的に即応性があるほど、界磁の印加最高電圧を高くとれるものなのでしょうか?それともサイリスタ方式の特性なのでしょうか?
また励磁方式の応答性を上げるということは電験王さんの解説図でいうところのbc間を短くして加速エネルギーを小さくすることにつながるように思うのですが、そちらについては言及しなくても良いものなのでしょうか?

ご質問

ということで、続いて系統事故時の過渡安定度を高める手法として挙げられる「励磁方式の応答性と発電機のシーリング電圧の改善」について考察してみましょう。

電験王の解説ページはこちらです。

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