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無効電力と電圧との関係

電圧降下の式

【精密式】(VsVr)^2=(Vr^2 +PR+XQ)^2 +(PX-QR)^2 
【近似式】VsVr=Vr^2 +PR+XQ
【単位法での近似式】Vs-Vr=PR+XQ
の考え方について2つほど質問させてください

(質問1)
【単位法での近似式】⊿V=PR+XQ
というのは、
【近似式】VsVr=Vr^2+PR+XQ
から導かれる更に精度を落とした近似であると理解していますが……
問題文に「簡易式を使って良い」とか「簡略な計算法を用いてよい」とあったら
【近似式】VsVr=Vr^2 +PR+XQ
【単位法での近似式】Vs-Vr=PR+XQ
というのは基本的にどちらでも好きな方を使ってOKなのでしょうか?
それとも暗黙の了解みたいなもので使い分けがあったりするのでしょうか?

(質問2)
【単位法での近似式】Vs-Vr=PR+XQ
なのですが、電験二種電力管理H26年問2における電験王様の解説によると
【近似式】VsVr=Vr^2+PR+XQ
においてVs=1[p.u]と近似して、さらにルートを近似した上で
導かれています。そして同年度の解答中では
V1p,u-V2p,u=PR+XQ=0.03375[p.u]
∴0.98701[p.u]-V2p.u=0.03375[p.u]
∴V2p.u=0.95326[p.u]
として計算しています。
V1p.uを1[p.u]と近似して得られた結果が
V1p,u-V2p,u=PR+XQ=0.03375[p.u]
という式なのに、V1p.u=0.98701[p.u]を代入して答えを出す
というのがすごくもやもやするのですが
こういう手法は特に問題ないものなのでしょうか?

以上二点、よろしくお願いいたします。

ご質問

ということで今回は「電圧降下を求める際に簡略式を用いて良い」とされた時の考え方について解説します。
該当する電験王の解説ページはこちらです。

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