見られている
小学生の頃
ちょうど金八先生とか
ビー・バップが流行っていた時代
ピアノのお稽古に通う道での出来事
今日は行きたくないな…
教本の入った手提げカバン
ちょい悪な感じで肩越しに引っ掛けて
やる気なさげに歩いてみる
ちょっぴり不良になった気分
大通りの信号を渡って
少し先、右手の坂を上がるまでの広い歩道
学生服の男性が向こうからやってきた
ちょい悪なカバンの持ち方をして
わざとだらしない感じで歩いている私
だんだん距離が近づいてきて
いよいよすれ違うという瞬間
そんなカバンの持ち方したらカッコ悪いよ
ちゃんとほら、こう、手を下げて
そう!その方がいいよ、ね♪
いきなりこんなこと言う?
でも何故か怖いといった感情はなく
なんだかとっても温かい気持ちになって
大きく うん♪ と頷いて
笑顔で手を振りバイバイって見送った
学校でも親からもよく言われていた言葉
『身だしなみをきちんと整えましょう』
納得した瞬間だったのかもしれない
大人になった今でも
時々この出来事を思い出す
あの人は何処の誰だったんだろう…
だから何?って言わないでね(笑)
どうでもいい話なので
オチはありません
ただ一言・・・
あなたも・・・見られてますよw
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