【インタビュー】Webライターは、マーケティングを学べ
どうも、Webライターをしているひがしです。
今回は、知人の奥山さん(活動名:ぺいぺいさん)へのインタビュー記事になります。
広告代理店に6年勤め、現在では独立して事業をされています。
本記事は、マーケターを目指す人や、Webライター向けのインタビュー記事です。
インタビューさせていただいて、マーケター視点の有益なお話が聞けました。
マーケティング業界に就職・転職したい人、Webライターは必見ですよ。
それでは、インタビューをお楽しみください。
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ーー奥山さん、本日はよろしくお願いします。
「よろしくお願いします」
ーーまず、簡単な自己紹介からお願いします。
「わかりました。名前はニックネームから”ぺいぺい”で活動しています。やってる仕事は”夢を叶える広告屋さん”として、ひとり広告代理店みたいな形で活動しています。ここだけ聞いてもよくわかんないと思うんですけど(笑)」
ーー面白そうな事業をやっているという印象です笑
「そうですね、やりがいが本当にありますし、ずっとやりたかったことをやってるって感じです」
ーーそうなんですね、お話しを聞けるのが楽しみです。
まず聞きたかったのが、どういった経緯で、マーケティング業界に転職されたんですか?
「いろいろな理由が重なりまして。転職を決めたのが23歳の後半で、24歳になったら、当時付き合っていた彼女と結婚したいと思ってたんです。ただ、そうなったときに、楽器屋さんの仕事の体系とか勤務時間とかが合わなかったんです。転職したいとモヤモヤしていたときに、友人から起業だとか副業だとか、そういう選択するうえで詳しい先輩がいるということで紹介してもらいました」
「紹介してもらったKさんはサラリーマンをやりながら週末起業って形で、バスケのイベントを法人化していたんです。Kさんからアドバイスをいただいたのが、”転職を考えるためには、まず逆算思考が大事”だと教わりました。どうなりたいのか(目的)を決めてから、それを叶えるための手段である仕事を選ぶ順番で決めたほうがいいと教わったんです。それで、ゴール地点、目的地を明確にしようということで、夢リスト・やりたいことリストを作りました」
「書き出す中で出てきた夢の1つが”自分の店舗を持つ”っていう夢だったんです。もともと音楽をやっていて、楽器屋さんでも4年働いていたんですけど、すごい楽しくて。あとお酒も好きなので、音楽とお酒と会話が楽しめるっている3つが重なるものを考えたときに、ライブバーをやろうって決めたんです。ライブバーの開業と結婚、この2つがきっかけで、そこを中心に目的地が決まりました。その2つを達成するための手段として、いろいろな職種がある中で、何がいいのかKさんに聞いたんです」
「Kさんからは”お店を持ったとしても、集客がわからないと潰しちゃう。だから、マーケティングとか集客について学べる職種だったら、何でもいいんじゃない?”ってアドバイスをもらいました。それで、マーケティング業界を目指すことに決めました」
ーーそうなんですね。未経験からマーケティング業界に転職する際に、意識したことはありますか?
「面接の際に意識したことは、将来のビジョンとか目標を語ったり、いかにこの業界が好きかを話しました。マーケティング経験はないですけど、集客には携わってきたし好きっていう話しをしました。あとは、印象とか雰囲気で採用になったかもしれないです」
ーー自分の経験とかを話されて、合格されたんですね。
「そうですね、今でも意識してるんですよ。仕事内容をプレゼンテーションして、契約を取りに行くっていう営業スタイルを取ってないので。将来どうなっていきたいか、自分が目指していることを伝えると信頼されて、その結果、選ばれると思うんです」
ーーそうなると、面接を突破するためには、目的から決めたほうがいいかもしれませんね。
「やっぱり目的が決まってると軸があるので、ふわふわしないというか。仮に目的を会社が聞いてきて採用しないんだったら、ただ自分の目的と会社の目的が一致しなかっただけなので。そこは会社が判断してくれって、ぼくは思ってました(笑)」
ーーマーケティングというと、コミュニケーションが求められますよね?
「そうですね、ただコミュニケーションといっても、うまく喋れるとか、面白い話ができるっていうより、双方向のキャッチボールがうまくできるかが大事だと思います。あと、相手の気持ちを汲み取れるかどうか。芸人ばりに面白い話ができても、クライアントの課題は解決しないですから。集客課題っていう会社全体の目的と、あとぼくが意識するのは、目の前に立ってる人の個人的な集客課題です」
「集客課題というか、悩みですね。例えば、仕事自体がめんどくさいと思ってるかもしれないし、集客にめちゃくちゃ熱意があって教えてほしい熱意を持った知識欲のある人もいます。熱意のある人もいれば、”めんどくせぇから全部やっといて”っていう人もいるんですよ。会社全体の集客課題もあるんですけど、担当者さんのニーズをキャッチして提案できるかどうかで、空気読める読めないっていうのは、正直あります」
ーーヒアリングが重要ということですかね?
「そうですね。相手の気持ちを汲み取る、ヒアリング、傾聴とかいろいろな言い方があります」
ーーマーケティングの仕事で大変だったことは?
「大変なこと......ちょっと、いろいろあるんですよ(笑)」
「やっぱり、お客様のお金を預かって集客課題を解決する仕事なので。マーケティングって、やってみないとわからないことって多いんですよ。シミュレーションというのは、ある程度組めるんです。ただ、実際シミュレーションどおりにはいかない。それで、数字が上がらないとヒヤヒヤします」
ーークレームとかもあるんですか?
「クレームは担当者次第で、あった人もいればない人もいると思っていて、ぼくはそんな大きいクレームはなかったです。ただ、ちょっとマイナスなだけで怒るお客さんもいるかもしれないので、そこはもうクライアントと担当者の問題というか、相性とか性格とかも関係してると思います」
ーー逆に、マーケティングの仕事のやりがいって何ですか?
「ぼく個人の考えなんですけど、ぼくはもともと自分の店を持つっていうところを決めて入ったので、言い方が悪いですけど、お客様のお金をお借りしながら経営が学べたことです。自分がもしこの店のオーナーをやったら、赤字なのか黒字なのかを事前に体験させてもらい、かついろいろな業種をやらせてもらえるというところも魅力です」
ーー今後の人生にも活かせそうですよね。
「正直、マーケティングはどの業界にも使えると思います。マーケティング的思考、考え方がすごく大事です。マーケティングの細かい知識、3C分析とかの単語は正直どうでもよくて。マーケティング思考や考え方は、どこでも活かせると思います」
ーーマーケティング業界に就職・転職したい方に、一言アドバイスがあればお願いします。
「マーケティング業界に転職したぼくの答えは、人生でどう生きていきたいのか、目的を明確にすることだと思っています。直感も大事だと思うんですけど、”実際やってみて違った”となってほしくないです。自分の幸せの形、幸せの条件ってなんだろうというのを、明確にするといいと思う」
ーーマーケティング業界というと、華やかな世界をイメージしますよね。
憧れて目指すものの、実際にやってみると「何か違った」となって、やめる人も多そうです。
「ゴールがマーケターになりたいなら、いいと思います。それが幸せなら別にいいんですけどね」
ーー奥山さんからすると、マーケターは手段ですか?
「完全に手段です。目的を達成するための手段として再現性があって、強力なツールだとぼくは思います」
ーーありがとうございます。
次は、Webライター関連の話しを聞きたいです。
マーケターの目線で、仕事を外注したいと思えるWebライターの特徴を教えてほしいです。
「マーケター目線ですよね......」
「3つ。ぼくの中であって、1つ目は目的を汲み取る力がほしいです。というのも、記事で何を伝えたいかを誤って解釈されると、修正が多くなるんです。ぼくにとってもライターさんにとっても修正が多かったり、お互いにとっていいことがない。少なくとも、発注者からしたら、リピートはないかなと思っちゃう」
「2つ目は、最低限のマーケティング知識。深く理解している必要はなくても、ぼくが言いたいこと、目的を形にするうえで最低限必要だと思います。知識がないと”これってどういうことですか?”っていうやりとりがずっと繰り返されてしまう。それは、お互いにとってよくない」
「3つ目は、報連相の質と速度。これは1つ目、2つ目にも関わってくるんですけど、汲み取る力っていうのも、報連相が遅かったらそもそも成り立たない。返事が3日後、4日後に返ってくると、仕事にならないじゃないですか」
ーー意図を汲み取るというのは、なるべく相手から察してほしいということですか?
「察してくれれば100点なんですけど、間違った解釈をしなければOKです。解釈が間違ってると、目的とずれるじゃないですか。なので、”こういう意図で合ってますか?”ていうすり合わせができる人は、信用できます」
ーーここでもヒアリングが大事ということでしょうか?
「そうですね。すり合わせとヒアリングを繰り返して、信用が積み重なっていく。積み重ねていくと、察することもできると思います」
ーー今後Webライターが仕事を取るために、どんなスキルが求められると思いますか?
「レベルの高い話しをすると、深いマーケティング理解と提案力だとぼくは思います。マーケターがWebライターに対して求めるものって、頭でイメージしている理想を現実化することだと捉えています。
何が言いたいかというと、あるクライアントのマーケティング戦略全体を見た時にライティングがあれば解決する集客課題が合ったとして、書くスキルとそこに費やす時間が無いからやれないだけで、マーケターの頭の中ではこうすれば集客に繋がるよね。という答えが見えている場合が多いんです。
その時に、マーケティングの深い理解と提案ができるライターさんが居たとしたら、こちらが考えていることを先回りして『こういう目的でしたらこう言った記事があった方が良いですよね?』なんて提案をしてもらえたらもう最高ですね」
「下請けではなくて、コンサルティングができるライターさん。考える工程が短縮されるのでスピードも上がるし、わかっている人とならフラットに意見をぶつけ合えるのでより良いものができるので理想です。もしぼくがライターなら、最初から文字単価では戦わない。集客課題の解決としてサービス(商品)を作り、月額で最初から取りに行きます。これだと、発注者からすると”めちゃくちゃマーケティングをわかってるライターさん来た”みたいになるかなと」
ーーめちゃめちゃいい話しですね。Webライターっていうと、文章を書く仕事っていうことに、囚われがちだと思ってます。マーケティングに意識が向かないライターが多い印象です。
「文章を書く仕事っていう捉え方をしているとしたら、視座が低いと思います。文章を書くのって、手段じゃないですか。文章を書く目的は何か、求められていることは何だろう。これも意図を汲み取るしかないんですよ。文章を書くことを求められてるわけじゃなくて、目的の達成のために文章が必要なんです。なので意図を理解していないと、そこがずれるんですよね」
ーーうまい文章が書けるだけだと、単価も上がりづらいですよね。
「商品が文章を書くことになってるので、いつまで経っても下請けですね。文字単価はわかりやすくて良いですが、文字数の大小は目的ではない。本来は”目的が達成できる記事”がWEB上に生まれればいい訳なので。であれば文章を書くことを仕事とせず、提案力をつけることが良いかなと思っています。ただ、これはマーケター目線なので、ライティングの世界から見たときに変なことをいってるかもしれないです」
ーーいや、めちゃめちゃいい話ですよ。Webライターがマーケティングの知識を身につけるために、どういった勉強法がいいですか?
「いくつかあると思うんですけど、やっぱり実践ですかね。実践といってもお金をかける必要はなくて、自分の商品を売るのも1つです。ぼくでいうと副業でギターの先生やってたんですけど、ホームページを作ったとしても、自分で作ったら0円じゃないですか。時間は使いますけど、1人でも生徒さんが増えたら、マーケティングの成功ですよ。本を読むのも大事ですけど、実践が一番の勉強法だと思います」
「もう1つは、マーケティングをわかってる人の話を聞くことです。身近にいれば理想ですし、マーケターの人が近くにいなかったら、ライティングで成功している人を参考にしてもよさそうです。おそらく、最低限マーケティングを理解してる人が多いと思うので」
ーーありがとうございます。
最後に、奥山さんの事業についてお話しを聞きたいです。
なぜ独立して、今の事業を始められたんですか?
「目的から話すと、「ぼく自身の幸せのために、誰かの夢を叶えるお手伝いがしたい」と思ったからで、そのための手段として「お金で人を集めてくる」マーケティングから「想いに人が集まる状態を創る」マーケティングにシフトしていきたいと思ったからです」
「以前勤めていた会社はWebマーケティング会社だったのですが、Web広告って良い悪いの話は置いておいて、特徴としてお金を使って認知させ集客に繋げるという性質のもので、基本的にずっとお金がかかり続ける集客なんです。例えば前月50万円使ってHPに何人流入させて、そこから何件の申し込みがあった。それを今月は広告費0円にしよう、とすれば単純計算そこからの集客は無くなるわけで」
「もちろん広告がきっかけで認知され、その後リピート率の高いファンになってくれるなら大成功なのですが、そこを上手く設計出来ている人はあまり多くなくて。よく「穴空きバケツ」に例えられますが、ファン化させる体制が整っていない(=穴が開いている)状態で広告を出してもずっと新規を取り続けるか、クーポン目当てのお客さんしか集まらずに、広告をやめると再訪が無くなってしまう(=水を入れるのを止めると穴から抜け出る)。
そういう広告手法を自分の中では「お金で人を集めてくる」やり方だと考えるようになりました」
「一方で、リピート率が非常に高いお店やサービスは大半の場合でブランドが確立しています。ブランド=高級品 という意味ではなくて、選ばれる理由や意味付けが明確になっており、そのイメージがある一定数の人の頭の中に刷り込まれていて、愛されてリピートされている」
「ぼくが集客相談を受ける際、力になりたい。と思う方の大半が個人事業主や中小企業の経営者さんだったので、どうしても資金力勝負となるお金がかかり続ける広告は本心から勧められない」
「友人から相談を受けた時に、本心から提案したいと思える手法だったのがブランディングを中心とした「想いに人が集まる状態を創る」マーケティングだと気がつき、方針の違いから会社員のままでは勧められない事業だと思ったので、独立しました」
ーー自分の価値観に合わなかったんですね。
「そうですね。自分がやりたかったのはマーケティング知識を会社で磨かせてもらうっていうのが目的だったんですけど、だんだんそれがずれてきてしまった。独学で学ぶほど、自分のやりたいことではないなと。それで、独立することにしました」
ーー事業を通して、どんな人に価値を提供したいですか?
「一言でいうと、”叶えたい夢がある人”になります。これは店舗を持っていなくても、個人事業主で営業をやっていく対人セールスの仕事をやられている方にとっても価値提供できると思っています。例えば、なにか夢をお持ちで保険の営業マンをやられている人がいたとして。その夢を叶えるのに今の仕事が最適な手段かどうか。何で保険をやってるのかという話しをしたときに、明確な答えが出てこない場合、目的から立ち返ってもらいたいです」
「まず目的を明確にして、”自分は保険じゃなかった”と気づいてもらう。どうせ気づくなら、5年後、10年後より、今気づいたほうがいい。無駄にはならないですけど、より幸せに近づくために、今気づいたほうがいいなと思います」
「2つ目は、目的の手段として保険が正しかった場合、それをどうやって広げていくかを考えます。”ぼくは保険の営業マンです”というだけの提案だと、マーケティング的思考が欠けていて。保険の営業マンは死ぬほどいるので埋もれてしまう。選ばれる理由がマーケティング、ブランディングの2つの観点から足りてないんです。”あなたは何を解決する人なんですか”っていう話です。”ぼくはWebライターです”っていう売り方なのか、”ぼくは集客課題を月々5万で解決するWebライターです”っていう売り方なのか。肩書きも違えば、売る商品、売り方も違うので」
ーー最後に、事業を通してどんなことを実現したいですか?
「ぼくが掲げているビジョンに”未来に希望を、夢追う社会を”というのがあります。全人類に夢を追いかけてほしいとぼくは思うので。なぜかというと、ぼくは6年間ほど副業期間があったんですけど、全然うまくいかない時期もありました。でも、目指す夢があり、必ず近付いているという未来に対しての希望があったので、全然つらくなかったんですよ。夢を追いかけてる過程が幸せだったので」
「結果を怖がって動けない人がいるんですけど、夢を追いかけてる過程が幸せやっていうのを伝えたくて。日本人が全員夢を持って、未来に希望を持って夢を追いかけてくれたら、もっと明るいニュースが増えるし、めちゃめちゃ楽しいことになると思うんで。それを伝えたいし、夢を追いかける人をサポートしたいです」
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インタビューのまとめ
お忙しいなか、奥山さんから貴重なお話しを聞けました。
この記事の要点をまとめておきます。
人生に夢や目標を持てずにモヤモヤしている人は、まず目的の設定から始めるとよいでしょう。
「目的の決め方なんて、よくわからない」「自分ひとりじゃうまく決められない」という人は、奥山さんに相談されることをおすすめします。
人生の目的を決めることから始め、夢に向かって突き進まれている方なので、あなたの力になれると思います。
相談は無料ということなので、興味のある人は下記の連絡先にお問い合わせしてみてください。
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