ヌメッと生きる!?

私は完璧主義なところがある。

白か黒か、0か100か、そこにある選択肢はたったの2つなのだ。

自分が出来ないと思えば手をつけないし、出来ると思えば完璧を目指して頑張り続ける。


「いつも何かに追われてるみたい。疲れるでしょ?もっとヌメッと…えっとー、ヌメッて、うーん、とにかくヌメッとそう生きたらラクなんだよ。」


友人が一生懸命に絞り出した言葉だ。


はて?「ヌメッ」てなんだ??肝心なそこの意味がよく分からない。そこで私はとにかく考えた。よーくよーく考えた。

たぶん、友人はあるはずもない完璧を目指して頑張りすぎている私に、時に流されたり50%でもいいと伝えたかったのだと思う。そこにたどり着くまでには、かなりの時間を要したが。

(途中で、ヌルッと生きるって言いたかったのねと気付いたが、そう言われていたらここまで深くは考えなかったと思う、私の友達ってば最高だ)


グレーにも、白に近いグレーから黒に近いグレーまで色々なグレーがある。

そこには選択肢がたくさんあるのだ。


友人の言う「ヌメッと生きる」ということは、つまり、柔軟性のことだ。


ヤシの木は細く真っ直ぐに立っているのに、強い風が吹いても柔軟になびき、風がやめばまた真っ直ぐに戻る。

そこに芯があれば黒寄りのグレーでも白寄りのグレーでも私は私なのであるということを教えてくれたのだと、そう思う。


ヌメッと生きることの大切さ教えてくれた友人に、いつかそんな姿を見せることができたらいいなとそう思う今日この頃なのである。


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